
今日は骨切り手術の成績についてご紹介します。
最近になって骨切り手術をし、30年~40年と比較的経過の長い方からご相談をいただくことが多くなりました。人工関節も同様ですが、手術をしても不安や悩みは尽きません。学術的には良好(レントゲン画像や痛みなど)との判断であっても、皆さん個々に問題を抱えていらっしゃいます。
・骨切り手術をすれば、一生も . . .

今年になって早速新しい論文が入ってきましたので、ご紹介させていただきます。
今回の話題に入る前に改めて確認しておきたいのは、1997年、医学系雑誌THE LANCETで紹介された下の図のアルゴリズムです。
現在の変形性股関節症に対する診療ガイドラインが成立するまでの間、膨大な数の運動療法に関する研究論文が世に排出され、その手の専門家によって . . .

今日は「ひざ」関節症に関する情報をお届けしましょう。2022年、アメリカのリウマチ系学会からの報告です。
海外では、ひざ関節症も股関節症と同じように専門学会では扱われます。患者数も圧倒的にひざ関節症の方が多く、研究自体もより多くのエネルギーが注ぎ込まれます。最近話題の再生医療も、ひざに関する研究発表は沢山ありますが、股関節については極々僅かな状態 . . .

変形性股関節症との診断を受けると、その先にどんな将来が待ち受けているのでしょうか。
今年発表された変形性股関節症の将来を見据えた研究論文です。
皆さんも耳にしたことがあるでしょう。
サルコペニアやフレイル、骨粗鬆症。どれも健康寿命を脅かすリスク因子でありますが、変形性股関節症を診断された皆さんにとっては、この「フレイル」と最も関係 . . .

サッカー日本代表校好発進ですね!皆さんはご覧になっていらっしゃいますか。
今日は「アスリート」と「変形性関節症」の関係性について考えてみたいと思います。
昨年2021年、アメリカから発表された報告です。対象は、2016年のリオ五輪に参加した全アスリート(11274人)のうち320人。四肢(手首、肘、肩、足首、膝、股関節など)の関節のMRIを . . .

まだまだ暑い日は続きますが、だいぶ過ごし易い季節になりましたね。来週末は北海道に移動します。
さて、運動の秋、変形性股関節症を診断された皆さんにとってもウォーキングは大切です。before/afterでご紹介している通り、この病気が怖いのは、うっかり歩かない生活に陥ることで歩き方すら忘れてしまうのです。
実際に皆さんの施術の通じて頻繁に聞か . . .

変形性股関節症の専門家会議においては、
変形性関節症の痛みは解消される。但し、変形性関節症の発症原因は未だ解明されておらず。
こうしたスタンスで議論が進められています。
ですので、進行期や末期であっても痛みが解消されることはなんの不思議でもなく、むしろあり得ることであり、そこに疑問を持つことさえありません。ただし、変形性関節症がど . . .

保存施術+ 手術を回避
変形性股関節症のリハビリをはじめる上で最も大切なことは、情報収集です。
一般的に変形性股関節症は「進行性の病」と例えられますが、病状が進行しても、必ずしも、手術が必要になるということではありません。
ただし、「歩き方」に不自由を抱えてるのにそのままにしておいたり、今まで難なくこなせていた「日常生活動作」にまで問題を抱えるようになれば、何らか . . .

今週からドイツで変形性関節症の国際学会がドイツで開催されています。
https://2022.oarsi.org
あいにくの世界情勢ですので昨年に引き続き今年もリモートでの参加ですが、時差もあるため興味のあるセッションは深夜に及ぶため目をこすりながらの試聴です。今朝は参加するグループからこんなニュースレターが送られてきて、改めて、世界の共通 . . .

今日はもう一歩踏み込んで変形性股関節症と「痛み」について考えてみましょう。
変形性股関節症とは、単に、軟骨のすり減りや骨の変形などのハード面にとどまらず、ソフト面への影響を強く受けることがあります。よく知られるケースでは、骨の問題はそれほどでもないのに、常時痛みを訴えるケース。一方で、進行期や末期でもほとんど痛みを訴えないケースなどが存在しま . . .

変形性股関節症との診断を受けたのなら、何を、どのように進めていけば良いのか、その治療指針となるのがガイドラインの存在です。
テレビや雑誌などの取材を受ける際にも「そこには、エビデンスがあるのでしょうか?」との問い合わせがあるように、十分な研究データに裏付けされた証拠がなければ取り扱ってくれない場合もあるようです。
一番最近改定されたもの . . .

昨年末に変形性股関節症の運動療法に関する大規模調査結果が発表されました。医学的根拠が非常に高いレベルの研究結果でしたので、おそらく今後の診療ガイドラインにも影響を与えるでしょう。いくつか重要なポイントをご紹介します。
運動療法の効果が報告されるようになって以降、2021年までの間に発表された3130の論文のうち、OARSI(変形性関節症国際学 . . .

今日は骨切り手術後のリスクについて考えてみたいと思います。
ご相談いただいたのは、50代の女性です。
約20年前に骨切りの手術をなさっていらっしゃいますが、その後の不調を訴えていらっしゃいます。
こちらの方とは、まず「そもそも骨切り手術とは、一体、どんな手術だったのか」こんな話題から施術がスタートしました。
専門の先生方も、もちろん術前に丁 . . .

週末、中部地方からお電話をいただきました。3年前に書籍「変形性股関節症は自分で治せる」に出会ってからは、車椅子生活を脱却。2階に上がるのも介助がなくては困難だったのに、毎日体操を継続することで、今では東京にまで来て実際に施術を受けてみたい、と仰るのです。素晴らしい成果ですね、人生どこで何があるかはわかりませんね。
さて、今日も研究論文から考えてみたいと思 . . .

オリンピックの開幕と同時に感染者数も増加し、一瞬銀座もばたつきましたが、また皆さん元気に通って下さっています。今日はそういった内容の論文です。
前回のブログの中では、変形性関節症でも特にoverweight(肥満)は注意する必要がある、趣旨の内容について触れましたが、最後に「生活習慣」についてもコメントさせていただきました。皆さんは普段から、どんな生 . . .

前回のブログで「臼蓋形成不全」について触れましたので、少し論文的にどのように捉えているのか、最近の動向から調べてみました。
まずは最新の研究報告です。
2021年のスイスからの報告です。股関節の骨の形、臼蓋形成不全は変形性股関節症の主要因となるのか?日本では臼蓋形成不全があると将来変形性股関節症になる、あるいは、人工関節が避けられないと決め付けられ . . .

6:24分の新幹線に乗り東京へ向かっておりす。今回の大阪もとても忙しかったです。昨日は急遽施術のご依頼が舞い込んできて朝8時からの施術スタート。コロナの影響がまだ残る中、遠方からもたくさんの方にお越しいただきまして誠にありがとうございました。保存療法も早期に取り組めれば、確実に改善されてゆきます。ぜひ、早めにスタートを切っていただきたいですね。
さて . . .

ようやく、春らしい天気が続くようになってきましたね。皆さんは、寒い冬の時期をどのように過ごされてきましたか。調子の良い人、思わしくない人。調子の良い方は、オリジナルの対処方法を熟知していらっしゃいますね。また別の機会にでもまとめてみたいと思います。
さて、今日は最新の研究論文(RCT)から考えてみたいと思います。毎日ものすごい数の研究報告が世に発出さ . . .

さて、今朝は嬉しいお知らせです。「変形性股関節症は自分で治せる!」の増刷が決定しました。2018年2月に発売されまる3年。本の出版に関わって下さった方たちのご尽力のおかげです。難解な変形性関節症の要因を、いかに分かりやすくお伝えするか。世の中には、ご自身の状況も正確に知らないまま手術を迫られたり、不適切な情報に翻弄されている方が多くいらっしゃいます。もっと . . .

今日は軟骨に関する話題です。
痛みの原因が軟骨の厚みと関係がある、と断言されてしまうと心配にもなりますが、実際には、軟骨の隙間と痛みの存在には因果関係がないという説も存在します。日本では、軟骨を減らさないようにとサプリメントが提供されたり、診断名が付いた方には、貧乏ゆすり=ジグリングなどが指導されることもございますが、
海外では「動いて軟骨を再 . . .