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[施術事例] 30代 大腿骨頭壊死症

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[施術事例] 30代 大腿骨頭壊死症

保存施術+ 手術を回避
股関節痛の再発予防に向けては、歩容の改善はとても重要だと考えています。

今年の変形性関節症の国際学会(オーストリア・ウィーン)でも、歩行に関する研究報告がいくつか聞かれました。

特に日本人の場合に目立つのは、内股です。幼少期からの癖や痛みを抱えてからの跛行が股関節症の発症と進行を助長させます。悪化を示唆させるような兆候を見逃さず、速やかに改善へと導き出すことが予防の上でも大切です。

今回ご相談いただいたのは、30代の女性です。

ステロイドの副作用により大腿骨頭壊死症を発症。担当医からは保存療法を勧められ、インターネットで検索されお越しいただきました。画像所見を拝見する限り、確かに壊死像は確認されますが、まだ侵襲もそれほど大きくなく、十分に再生の可能性も期待できそうです。

定期的に施術へお越しいただくこと計7回(各回約45分の施術)、約10ヶ月後の様子です。
担当医からの運動療法の指示もあり、リハビリの受け入れも良好であり、積極的に運動に取り組んでいただけました。

当初の悩みであった椅子からの立ち上がり時の痛みも、施術を繰り返す毎に改善を認め、最終回にはほぼ痛みは消失したことで一旦終了となりました。

レントゲン画像で確認された壊死した様子も、同じストレスを繰り返すことでさらなる悪化も心配されます。施術前のような内股ではなく、正しい体重の乗せ方をマスターしていただくことで、骨(大腿骨の骨頭)への余計な力を回避させていきます。

歩きの異常は、ご本人が気が付かないことがほとんどです。今や歩行も、科学的な裏付けをもった進行を予防するための重要な介入手段です。専門的な視点から弱点を見つけ出し、伸ばせるところは伸ばすことで、一生歩ける股関節の獲得を目指しましょう。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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