臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)とは?
臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)とは、骨盤の形態異常のことで、先天的あるいは後天的に、臼蓋側のかぶりが浅く、股関節が不安定な状態であることを指します。
アジア人、とりわけ日本人には多く、日本の股関節痛の患者様の約8割は、臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)を有しているといわれます。
変形性股関節症の発症リスク因子とも考えられています。
しかし臨床的には、必ずしも臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)があるからといって変形性股関節症へと進行するのではなく、日本人独自の和を重んじる生活スタイルを基盤に、出産、育児、仕事、家事、介護、スポーツなど、いくつかの股関節へと負担とようなライフイベントが重なることで、変形性股関節症へのリスクが高まると理解すべきです。
臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)の症状
臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)も、幼少期の股関節脱臼の治療経験や親御さんからの指摘がない限り、自覚的にその存在に気が付くことは稀です。
ほとんどの方が、股関節痛を抱え、整形外科でレントゲンを撮って初めてその異常に気付き、驚かされることが多いようです。
特に、小さい頃から姿勢や歩き方の注意を受けてきた方、内股傾向や床での座り方に特徴や癖がある方では、臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)の存在が強く疑われます。
臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)の予防
臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)も変形性股関節症との関連がささやかれている以上、「予防」が何より肝心です。
臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)の発生、後天的な要素も大きく、股関節の骨の成長が終了する15歳位までの間での生活環境が、骨の発育に大きく関わる報告されています。
上記に示したような特徴的な姿勢や歩き方が癖にならないよう、幼少期からの家庭教育が極めて重要です。
臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)の施術事例(全73件)
2024年の股関節学会からの報告でもそうでしたが、先行研究からも、ある一定の割合で「中高年」における骨切り手術には、進行のリスクがあることが報告されいます。
手術後、骨がくっつかない、筋肉が働かないことで、人工関節を迫れることがあります。
ご相談いただたいのは、50代の女性です。
ご相談内容です。
「昨年◯月◯日に骨切手術をしました。そ . . .
手術後
股関節の痛みとは、手術をしても、痛みが繰り返されることがあります。
特に骨切り手術の場合には、骨だけではなく、筋肉にも大きなメスが入るため、人工関節に至らないためにも、術後早期から継続的なケアが必要です。
ご相談いただたいのは、40代の女性です。
以下、ご相談内容です。
「こんにちは。左の股関節のRAO術後の経過(術後2年)があまり良く . . .
保存施術+ 手術を回避
それぞれの得意分野で痛みの除去に乗り出します。
人工関節が得意な先生は人工関節に置き換えることで痛みを取り除きます。骨切り手術が専門の先生は、関節を新たに作り上げることで、痛みの解消を目指します。同じように、再生医療の先生方は、すり減った軟骨を再生させたり、動作分析のスペシャリストでもある我々理学療法士は、動きのエラーをいち早く見つけ出し痛みの解消に . . .
「臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)」に関連するブログ記事(73件)を見る臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)のハッシュタグを含むブログ記事(全242件)
日本では「変形性股関節症」と「痛み」の関係について誤って理解されていることが多くあります。
特に、病院の先生方はレントゲンやMRIなどの画像所見を参考に、軟骨のすり減りや骨の変形に痛みの原因を求めますので、手術しか方法がない、という結論に至ります。
しかしながら、施術事例でも繰り返しご紹介している通り、軟骨がなくなり、骨が変形し、骨嚢胞が存 . . .
変形性股関節症とは、軟骨や骨が変形する病気と理解されがちですが、実際には、初診の病状説明で動くことへの恐怖が芽生え、徐々に筋肉が痩せ細り、やがて歩行障害をきたす厄介な病です。
誤解を招かないように医療者側は、きちんと状況を説明し、それに合った解決方法を指導しなければなりません。
変形性股関節症の基本は、まずは、骨の変形を生じさせないこと。
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今日は股関節鏡の手術に関する報告です。
日本では2010年以降、急速に増えた内視鏡による股関節への手術も、さらに研究が進み、その全貌が明らかになりつつあります。
股関節鏡による手術は一定の効果が期待できる、と前置きした上でやはりリスクの存在を示しています。「40歳以上」では、早期に関節症が進行し、人工関節に至ると報告されています。
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