近年ginzaplusでは股関節手術についてのお問い合わせや手術後のご相談が増えてきています。こちらでは現在医療機関で行われている主要な股関節手術の内容、リスク、後遺症のほか、ginzaplusでの保存施術により改善した例などについてご紹介します。
人工股関節手術は、1890年代に象牙による人工関節が使用されて以来目覚ましい開発の発展を遂げ、股関節の治療においては最も躍進し続けている分野です。 15年といわれた人工関節の寿命も今では30年以上もつものまで開発されています。
その耐久性とQOL(Quality Of Life:生活の質)を重視した考えから、若年者や早期の患者様にも盛んに勧められるようになり、 短期入院を謳った欧米式MIS(Minimally Invasive Surgery)が日本でも導入されるになったことは大きな話題を呼んでいます。 また最近の傾向としては、主要都市を中心に各地に人工関節センターが設立され、寝たきり予防へ向けた国の政策も垣間見えます。 詳しく見る
骨切り手術とは、文字通り骨を切る手術で、人工物を使用せずに、自分の骨で治せるというメリットがあります。
日本では1960年代に「寛骨臼回転骨切り術」(RAO:Rotational Acetabular Osteotomy)が考案され、日本整形外科学会でも推奨される最もポピュラーな骨切り術として、現在もなお普及し続けています。 その後、RAOをベースに手術方法にも改良が加えられ、傷口が小さく、身体への負担がより少ない方法としてCPO:Curved Periacetabular OsteotomyやSPO:Spherical Periacetabular Osteotomyなどが考案され、一部の医療機関で実践されています。 また、進行期の変形性股関節症患者様を対象にキアリ骨切り術があります。 詳しく見る
股関節鏡視下手術は、当初は膝や肩などで頻繁に用いられていた手法ですが、医療機器の開発もあり、現在では股関節にも応用されるようになりました。 2003年にアメリカの整形外科医師GanzらによってFAI(Femoroacetabular Impingement)という概念が提唱されることで、股関節鏡視下手術が日本でも一気に広がりをみせました。
この時期に「臼蓋形成不全に伴う股関節唇損傷も股関節鏡で治療すれば、変形性股関節症の予防に繋がる」との考えが普及したため、当時は医療機関では「股関節唇損傷(疑い)」と診断され、手術を勧められた患者様も多かったのではないでしょうか。 詳しく見る
かつては骨が脆くなった高齢に発症していた大腿骨の骨折ですが、最近では働き盛りの若年者にも見受けられるようになりました。 大腿骨の骨折を起こしやすいのは、基本的には年齢の高い人、骨粗鬆症の程度の強い人、痩せ型、男性よりも女性に多いのが特徴です。
治療方法は、骨折が生じた場所や骨のズレ、転位の程度によって治療手段が決定されます。 表面の骨が欠けた程度の大腿骨の骨折であれば、安静にて加療しますが、骨折線が明らかにある場合には、スクリューやピンなど簡易的な固定器具で固定します。 部位によっては、骨の接合が難しいと判断された場合には、人工骨頭が使用されます。 詳しく見る