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[研究報告] 術後の姿勢の特徴

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[研究報告] 術後の姿勢の特徴

更新 2015年01月07日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #人工関節  #股関節の手術  #合併症・後遺症  #研究論文 
変形性股関節症を診断され、手術をしても尚、痛みや歩行障害が生じる場合があります。

ginzaplusでは術後のケアも行なっております。最近では日本でも短期入院が主流になりつつあります。心配されるのは、十分にリハビリが提供できないまま退院を余儀なくされることです。かつて大学病院に在籍した際には、おおよそ3週間の入院期間が設けられました。そのため、基本的な管理から日常生活動作や歩き方の指導まで徹底しリハビリでご指導することができました。順調でない場合には、提携病院へと転院しリハビリが継続されます。

手術の決断、病院選びにあたっては、入院期間の長い、短いも判断材料になりますが、手術前の股関節の状態によっては手術後、大変苦労される方もいらしゃいます。ご自身の股関節の状態はもとより、手術を受けようと計画している医師のリハビリに対する考え方、提携医療機関等フォロー体制も十分に踏まえ、手術を任せる病院を決断されることが望ましいでしょう。

人工関節の手術を将来的に考えた場合、既に現在、太腿の太さに左右差が生じている、関節の拘縮が著しい場合には、たとえ患者さんご本人が短期入院を希望されても、社会復帰には時間を要すことがあります。無理をして再びかばいはじめれば、今後は反対側へも負担をきたし、結局、両側人工関節になってしまうことは珍しいことではありません。

人工関節の手術後では、黙っていて時間の経過と伴に改善されていく症状と、そうではなく、どうしても専門家の手が必要になる場合があります。そのあたりの見極めが、患者さんご自身では難しくなってきます。
例えば、骨盤の前傾姿勢。

既にお気付きの方もいらっしゃるでしょうし、前傾しているのに、全く気が付いていない方もいらっしゃるかも知れません。余談ですが、股関節唇損傷を抱える方でも、骨盤前傾による過剰な筋肉の過活動を生み、それによって唇損傷を招くことが海外の文献では報告されています。

日本の医療機関でも骨盤の前傾に着目した報告がいくつか聞かれます。研究報告されてている先生がいらっしゃいますので、ご紹介させていただきます。

患者さんは50代女性。股関節痛を抱え整形外科で臼蓋形成不全、変形性股関節症を診断され、2ヶ月後に手術を決断。人工関節手術を施行されましたが、10分も歩けない状態です。

介入前の様子です。
▲ Kaneko:理学療法群馬 2014
変形性股関節症患者さん特有の"ポッコリお腹"と"突き出したお尻"、前傾姿勢です。

それから2ヶ月。
だいぶ姿勢が改善されています。適切な立位姿勢が保てるようになっていると思われます。そうなると自然と荷重時には、股関節周囲の筋肉も活動し始め、痛みなく歩けるようになってきます。骨盤の傾きに関しては、手術後に限らず手術前からの意識が大切ということでしょう。特に、ご自身の判断で長年自己流のケアの仕方で、痛みをかばうようせ姿勢が身についている方がいらっしゃいます。

「手術前の痛みはなくなったけど、今度は、まわりの筋肉が痛い」

人工股関節手術後の方ではよく聞かれる症状ですね。もちろん単に術後の影響で時間の経過と伴に自然消滅する症状もありますが、関節の状態が整ったとはいえ、骨盤の傾きは治りません。適切な骨盤の位置が維持されぬまま、運動量だけが増せば、やがて周りの筋肉が悲鳴を上げるのです。骨盤の位置が正しくセットされているかどうか、動き回る前に今一度、確認をしてもらいましょう。

English version

If you have excessive pelvic tilt before the hip operation,
you do better fix it proper position to individuals beforehand.
Typical hyper anterior pelvic tilt is common cause of hip pain.
This could lead the fumur of the hip forward
where the lack of the shelf of the acetabulum resulting in contracted hip flexors
and causing damage of lubrum tear.

If you decided to not to take another operation to the non-affected hip
or strong willingness to overcome the hip pain by adapting
the conservative therapy,
all you need to know is how your pelvic is actually tilted or
whether your pelvic tilt is normal.
These evaluations needed to be performed by the licensed and
experienced physical therapists but not all mentioned,
which causes some problems to the patients.

Most of the clients visiting me say, there is no more inner pain,
but the outer need to be cured.
These claims are one of the symptoms that they are now
in the process of obtaining the proper posture alignment.
Because of the nature of the human, a certain degree of anterior pelvic tilt
is normal in humans, but women tend have more anterior pelvic tilt,
that's the one of the reasons for suffering from the hip pain.

On facing the difficulties of continuing the rehab, please feel free to contact us.
Just to avoid another operation to your healthy limb.
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2015年01月07日(水)
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