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[研究論文] 変形性股関節症に対する保存療法の効果

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[研究論文] 変形性股関節症に対する保存療法の効果

更新 2013年08月21日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #学会  #関節鏡・内視鏡  #FAI  #研究論文 
以前にある勉強会で股関節専門の医師から「人工までの間どうしても手術に踏み切れない人がいる。だから、保存療法が必要なんです」と肩を叩かれたことがありました。

文献的な保存療法の効果をご紹介します。

東北地方の医療機関では医師と理学療法士が一体となり、手術適応にはならない、病状を伴う進行期や末期の変形性股関節症患者さんを対象に保存療法を実践することで実績を残しています。
当科における変形性股関節症に対する保存療法 東日本整災会誌24巻3号2012年

関東地方のある医院では「FAIと股関節唇損傷との診断に対し保存療法を3カ月行いその後スポーツ復帰が可能であった」と報告しています。
スポーツにおけるFemoroacetabular impingementに対する保存療法の有効性について 日本臨床スポーツ医学会誌 Vol.20 No4. 2012

また、ある関西方面の医療機関では「運動療法」による効果を示しています。対象は変形性股関節症患者さん約800例。平均約10年(3~17年)の追跡調査を行った結果、初期の変形性股関節症患者さんでは96%、進行期や末期では75%の症例に運動療法が有効との結果を報告しています。
変形性股関節症 年長者50歳以上における運動療法の効果を中心に 日本臨床スポーツ医学会誌Vol.12 No.4 2004

さらに、ある地域では理学療法士が主体となり、保存療法を希望する参加者を募り、約半年、2週間に1回の頻度で運動教室を開催しその効果を示しています。
保存療法の継続を希望している変形性股関節症患者に対する股関節教室の実施とその介入効果 第10回新潟医療福祉学会学術集会

こうした実践的な取り組みが、各地域で盛んに行われるようになれば、少しずつ股関節症患者さんへも明るい未来をお届けできるでしょう。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2013年08月21日(水)
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