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[研究論文] 股関節唇鏡下術 臼蓋形成不全へは不適応

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[研究論文] 股関節唇鏡下術 臼蓋形成不全へは不適応

「股関節唇(こかんせつしん)損傷」に対する治療。

元々股関節内視鏡術とは、1930年代に第一例が報告されて以来80年代までほとんど治療例が上がっていません。その後、1990年代から治療手技や器具の開発により発展してきた治療法です。そのため、手術後成績についても文献報告のみを参考にすると海外でも日本でも状況が異なるようです。今がまさチャレンジングな時期。これから症例数が増えることで、適応症例がはっきりし治療手技としても確立されていくのでしょう。

2011年の海外からの報告では、

◆臼蓋形成不全症例には適さない
◆股関節唇損傷は、筋肉の働きにより起こる可能性がある

と新たな見解も述べられています。

Benjamin : Iliopsoas Impingement: A Newly Identified Cause of Labral Pathology
in the Hip. HSS JournalVol 7,Number2, 145-150, 2011

N.C. Casartel : Hip flexor muscle fatigue in patients with symptomatic femoroacetabular
impingement International Orthopadics
28 October 2011
日本では、某大学病院の整形グループの発表によると、股関節唇損傷と診断された29症例に対し保存療法を実施したころ、ほぼ全ての症例で症状が改善し、そこに有した期間は平均1.4カ月と報告されています。一方で手術に至ったケースは3例のみだったそうです。

股関節唇損傷は早期に解消できる股関節疾患のひとつです。お困りの際はぜひ一度ご相談下さい。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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