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[海外からの相談メール] 股関節唇損傷 手術後の成績

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[海外からの相談メール] 股関節唇損傷 手術後の成績

更新 2015年06月10日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #股関節唇損傷  #関節鏡・内視鏡  #合併症・後遺症 
「股関節唇損傷手術後の10年成績」

改めて検索してみたところ、和文では2つ見つけることができました。いずれも患者数は20名前後、10年以上再手術をせずに経過していると報告されています。手術方法については関節唇「切除術」。ほとんどが2~3年の経過まででその先の成績については、おそらく今後publishされることになるのでしょう。

先日、海外で手術をされた方からご相談のメールが届きました。

「こんにちは。左股関節の痛みについて検索していたところこちらにたどり着きました。10年ちょっと前に右股関節に痛みを感じるようになり、右股関節唇損傷とのことで、
内視鏡での治療を受けました。手術は成功し、その後のリハビリも順調昨年1年後のチェックアップでも全く問題なしでした。診断と治療はニューヨークで行われました。昨年末帰国し、健康のことも考え運動を始めましたが、2週間ほど前から、右の時とまったく同じ痛みを感じるようになってしまいました。深く曲げて力が入る時に一点に痛みがあります。左を上に脚を組もうとしたり、片足で立ったまま靴下を履こうとしたりなどの時。運動は決して無理はしていませんが、負荷となってしまったのでしょうか?ジムでウエイトトレーニング、ウォーキング、ホットヨガを主にしています。日本では股関節唇損傷の治療に関しては実績が少ないようで、もし、左側も同じ診断だとしても、外科的治療は受けたくないと思っています。左側の痛みは過去に無く初めてです。今の初期の段階で治したいのですが、効果は期待できるでしょうか?ぜひ受けたいと思っていますが。また、実際受けると決まったら、事前に医師の診断が必要でしょうか?運動は止めたくないのですが、一時的にでも中止すべきでしょうか?長年の痛みがなくなり、日常生活で何をしても痛みが無くほんとうに嬉しく喜んでいました。が、今回は左側がまた。。。ととてもショックです。6月から仕事も復帰することが決まっているのでそれまでに改善したいのです。ネットで検索しても思うような情報も得られず困っていました。今後どうしたらよいのかこちらで回答いただけたら幸いです。」

片側にメスを入れるとやはり反対へも影響が出ることが多くあります。それは、痛みをかばってきた姿勢や歩き方の癖はまだ治っていないからです。患部は治っても、根本的な原因を治療しない限りこの悪循環は続くことがあります。

また日本人の場合、臼蓋形成不全と呼ばれる骨の形態的な異常が背景にあるのかも知れません。そう仮定すると、さらに一層身体の使い方への配慮が必要です。これまでのエラーから痛みをぶり返していることがあります。年単位で影響が生じることもあるので、実際の施術を経験しながら、動きのミスもチェックしておきましょう。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2015年06月10日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
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