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[講演活動] 姿勢・歩き方実践教室

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[講演活動] 姿勢・歩き方実践教室

更新 2014年05月07日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #人工関節  #保存施術  #股関節の手術  #骨切り  #関節鏡・内視鏡 
「悪くなることはあっても良くなることはない」と手術を勧められた方たちも未手術で救われます。「今やらないと人工関節になる」とアドバイスを受けた方たちも、自分の脚で歩き満足のいく生活が送れるようになっていきます。確かに手術で良くなることもあります。手術じゃないと良くならない症状も経験してきました。しかし、多くの場合、手術など行わなくてもよくなることが多いように思われます。

これまで老化に伴って生じると考えられていた股関節痛も最近では"若年層"に急増しています。従来の股関節に対する常識や治療への概念を覆す転機ともなりそうです。股関節の痛みも、変形性股関節症と診断される以前、初期の初期の段階での症状の改善、進行させないための予防が大切です。整形外科では初期における股関節痛は、治療対象とされることが少なく、湿布や痛み止めや簡単な運動指導などが一般的でしょう。

早い年代で人工関節を勧めたり、RAOに代表されるような骨切り術や関節鏡による予防的な手術もあるにはあるのですが、将来的な複数回の手術、その先の予後も心配されます。初期段階の股関節痛も、はじめは出たり引っ込んだり、黙っていても自然消失してしまうことがよくあります。そのため、医療者側も軽視しがちで、直接患者さんへも伝わってしまいます。放っておいた股関節周囲の違和感も出産や家事、仕事等のハードワークが重なることで、一気に症状を重症化させてしまう怖さもあります。痛みが少な内、
違和感を感じた時点における日常生活動作の修正が極めて重要なのです。

世界でも既に2000年以降、メスを用いない保存療法を推奨し始めています。日本も世界基準に習ってあらゆる医療機関で充分な患者教育、運動指導を受けれるようになれば、
増え続ける手術件数も大幅に削減できるでしょう。専門家向けのガイドラインによれば、各種外科治療よりも安全面とその効果から、運動療法を主体とした保存療法が治療の第一優先に掲げられています。

股関節症も薬よりもまずは運動です!

如何なる状況であっても、いくつかある方法の中から、症状に適した運動療法を探し、試してみることがお勧めです。
Reference) The effectiveness of exercise therapy in patients with osteoarthritis of the hip of knee. 1998.

さて、我々理学療法士の仕事も、その歴史を振り返ってみると命に関わるような脳血管障害など「身体に障がいを有する者」を対象としてきた時代から、現在では「障がいを有する者」のみでなく「障がいの恐れのある者」や「疾病の予防」にも目が向けられるようになりました。理学療法士が日本で誕生し約半世紀余りその関わり方や世間のニーズにもドラスティックな変化が求められています。これまでのチーム医療としてのリハビリ医学の普及にとどまらず、ヒポクラテス時代の理学療法士の技術に遡り、グローバルな視点での役割が期待されつつあるようです。
参考)国際検証と区別委員会報告書 理学療法士の法的位置づけに関する国際比較

私自身もこれまで、理学療法士という仕事に携わり約10年、大学病院や整体治療院など、様々な現場に身を置き、理学療法士として貢献できる領域を模索してきました。日本人の手先の器用さきめ細やかな配慮は、きっと股関節治療における保存療法で最も力を発揮できるだろうと確信しています。
さて先日4月24日(土)には朝日カルチャーセンター主催の勉強会の講師を務めさせていただきました。昨年秋から定期的に開催させていただいております、股関節痛をテーマとした勉強会、4回目です。今回は、正しい立ち方、歩き方の実践プログラム基礎編です。第1部のクラスには17名、第2部には、満員の20名の方にご参加いただきました。
"股関節症の方にとって"の正しい姿勢とは何か、お一人ずつ股関節の動き、筋肉の働きなどをチェックしながら理想的な立ち姿勢を体感していただきました。ご参加いただけた2/3の皆さんは適切な筋肉の収縮を獲得できていたようです。正しい姿勢を維持するための第一歩とは、まずは、今、自分の姿勢がどうなっているのかを知ることです。慢性的に痛みを抱える期間が長くなれば、決まって、身体の中心軸がズレてきます。多少のズレならともかく、その影響も長期間に渡ると、筋力低下や可動域制限に直結します。

ご自身の立ち方の癖を知り、理想とは何かを体感し、そこへ近づける日々の意識、努力こそが大切だと感じています。帰り際に、アンケートにも目を通させていただきましたが、各回お一人ずつ「難しい」とのお答えもありましたがその他全員の方に「とてもわかりやすかった」とのコメントも頂戴できました。

次回は、歩行編です。今回の立ち姿勢で学んだ事柄が活きてきます。習った運動内容を繰り返し、身体と頭に刷り込むように、日常生活の中からチャレンジしてみましょう。
8月、9月には藤沢、さらに大阪でも勉強会を計画中です。ご興味のある方はぜひお申し込み下さい。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2014年05月07日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #人工関節  #保存施術  #股関節の手術  #骨切り  #関節鏡・内視鏡 

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