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変形性股関節症 術後慢性痛

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変形性股関節症 術後慢性痛

さて、今日は手術後の痛みについて。人工関節にすれば、基本的には8割、痛みが改善されると報告されています。しかし、10人に2人あるいは1人は、当初の痛みが改善されたとはいえ、引き続き何らかの症状に悩まされています。そのあたりのギャップを埋めるのが、手術前の保存療法の役割でもあり、身体の問題を整えつつも、手術後に達成すべき身体的、精神的な課題を明確にしておくことも必要だと考えています。
変形性関節症による痛みに関しては、日本では、愛知医科大学が中心になって開催される「日本疼痛学会」からの研究報告が非常に参考になります。
人工関節術後の慢性疼痛 https://s3.amazonaws.com/rdcms-iasp/files/production/public/Content/ContentFolders/Publications2/PainClinicalUpdates/Clinical%20Update%20August%202016%20%28Volume%2024%2C%20Issue%203%29Japanese.pdf

こちらの研究会から発せられる情報は、とても臨床的で、現代の痛み治療の限界と課題を明確にしています。手術をしても、その後あちらこちらに痛みを訴える例は、おそらく多くの臨床家が経験していることでしょう。身体の使い方や精神的な問題以外にまた別の視点から術後疼痛の現症を解説しています。また、人工関節だけではなく、近年問題視されるようになった内視鏡手術についても触れられています。

手術をしてもスパッときれいに痛みがなくなるケースばかりではなく、様々な合併症や後遺症を訴えるケースは少なからず存在します。今後手術を控える患者さんにとっても有意義な内容かも知れません。ご参考になさって下さい。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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