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股関節唇損傷 唇損傷は股関節痛の原因ではない

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股関節唇損傷 唇損傷は股関節痛の原因ではない

更新 2017年11月22日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #股関節唇損傷  #学会  #研究論文 
今日のテーマは「股関節唇損傷は痛みの原因にならない?」

今年の股関節学会でも、専門医から非常に厳しい且つアグレッシブなコメントが上がっておりましたが、いよいよ日本でも、公に、股関節唇損傷と痛みとの関連性に疑問符が投げかけられるようになりました。私は、多くの股関節唇損傷患者さんからご相談いただく随分前から、論文サイトで股関節唇損傷の本質に関わる情報を常にフォローしておりましたので、この変化に驚きはありません。

これはまた別の論文ですが、解剖学的にも股関節唇は日本人の股関節の安定性に大きな役割を果たしているので、加齢に伴う損傷は十分に考えられます。場所柄、損傷し易い箇所と断定できるでしょう。

さて海外では、こうした内容の論文を多く拝見するようになりました。
「股関節痛を訴えない若年者を対象とした股関節唇損傷の割合」
つまり、股関節唇損傷は本当に痛みの原因と捉え治療対象としてみなして良いのか、という趣旨の論文です。

下記に要約を記しておきます。研究対象は、股関節痛を訴えのない男女70名。平均年齢は26歳(19歳~41歳)、男女比は、女性47名(67.1%)男性23(32.9%)。MRI検査を2回行い、股関節唇損傷が発覚したのは27名(38.6%)。内訳は、関節唇単独損傷は16人 (22.9%)。他11人 (15.7%)は、関節唇損傷以外にも他の関節内の損傷、骨の変形なども合併。

今回の研究結果からは、股関節痛を訴えない一般の人でも、股関節唇損傷が確認されるとのことです。

この事実を聞いて皆さんは何を想像しますか。今、日本の股関節医療界を賑わす股関節唇損傷も実は、痛みの原因ではない可能性もあるのでしょう。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2017年11月22日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
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