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[正しい歩きの実践] 後半が勝負

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[正しい歩きの実践] 後半が勝負

変形性股関節症を診断された皆さんの筋肉のバランスをみていくと、様々な変化に気が付かされます。

例えば、左右のお尻のボリュームについて。

研究論文などでは大腿四頭筋や内転筋に注目した報告が聞かれますが、お尻の筋肉「大殿筋」も例外ではありません。

先日お越しになられた方は「車の座席に座っていると、お尻がずれてくる」「座っていると骨を感じるようになった」と半ば嘆きのような声も聞かれますが、確かに進行するに従いお尻の筋肉は痩せ細っていきます。

その主な要因は痛みをかばうような歩き方に原因があると考えています。

痛みを抱えると痛みを避けるように、もしくは、体重を乗せないようにとの指導からお尻を引いて歩く特徴が生まれます。そうなると、痛みを抱えた方のお尻だけ極端に薄っぺらく筋肉がなくなってしまうのです。
本来お尻の筋肉が活躍はじめるのは、歩きの中で「後半」部分です。

踵から着いたタイミングでももちろん働くのですが、最大の力を発揮しなければならないタイミングは、最後の蹴り出しのところ。このPhaseを歩きの中でいかに実践し、習慣化させ獲得できるかで、保存療法の成否も分かれることになるでしょう。

痛みがなくなったからには、やはり、きれいに歩きたいものです。

そのための準備は、実は、痛み治療の最前線、初期の初期で確認しておかないと間に合わないこともあるので、要チェックです。どんなにお尻のトレーニングを駆使しても、生活や歩きのこの場面で使われなければ、その効果は半減です。

しっかり確認しておきましょう。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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