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[二次的な弊害] 変形性股関節症のトリックモーション

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[二次的な弊害] 変形性股関節症のトリックモーション

変形性股関節症が厄介なのは、多少の痛みや違和感であれば、何となくかばいながらでも生活が行えてしまうことです。

専門的には代償動作(trick motion, compensation movement)と呼ばれますが、これが長年に渡り続けられると、将来びっくりした光景に直面することすらあるほどです。

例えば、「股関節が痛い」を訴えると痛みを避けるように骨盤を傾けます。
体重を乗せたくないので、骨盤を傾けて何とか姿勢を保持し動こうとするのです。
そうなると股関節の噛み合わせの不適合を起こし、ますます関節症は進行しそうです。
また、痛みを避けるようにお尻を引いて歩く方もいらっしゃいますね。
そうなると今度は腰が余計に反って腰痛の原因にもなりそうです。
一番問題なのはこうした代償動作、トリックモーションに大抵ご本人が気が付いていないことです。ご友人から「脚が痛いの?」と聞かれたり、電車の車内で突然席を譲ってもらったり、無意識のうちに身体へ傷跡を残します。

大切なことは、普段の歩き方や家事動作などでもトリックモーションで行わないようにすること。そして、しっかりと病態を熟知した専門家の指導を早めに受け、二次的な弊害を残すことのないよう取り組むことだと思われます。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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