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[研究論文] 変形性股関節症 手術後うつ

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[研究論文] 変形性股関節症 手術後うつ

手術により苦痛を負うことで、精神的・身体的なストレスを抱え術後に不調を訴える方はいらっしゃいます。2004年頃から医療サービスにもパラダイムシフトが起こり、医療者主体の評価から患者さん自らが手術後を評価する方法へと変化しています。

「保存療法を継続している変形性股関節症患者に対するQOLの縦断的調査」
「日本整形外科学会股関節疾患評価質問票を用いた人工股関節手術後評価」

手術後のうつに関する研究論文を多くみかけるようになりました。

こちらは、術後の痛み発生の背景には術前のメンタルの影響が深く関わっていると報告する論文です。
"Depression predicted moderate severe pain 2-years post- primary THA. To our
knowledge, there are no published studies that have examined whether depression
is associated with pain"

"Our findings suggest that screening for depression prior to surgery may help
indentify patients at risk for poorer pain outcomes"

手術後の痛みを考慮した、術前におけるに心的状況を推し測るスクリーニングテストの実施を呼びかけています。つまり、手術前における心配や不安の解消は、手術後の患者さんの満足を保障する上でも重要ということです。

最後にもうひとつ余談ですが、2012年に自骨による骨切り手術の「Chiari骨盤骨切り術後患者の身体活動量と健康関連QOLについて」の報告です。手術後の痛みと患者さんのQOLとの関係性を指摘し、最後の結びには、「股関節の痛みを悪化させる手術後の身体活動量として約9000steps/dayを提案する。理学療法実践,患者教育において一助になればと考える。」と、医師はアドバイスしています。

歩数制限も、もしかすると、術後の心理的なストレスを与える要因とも捉えられるかも知れません。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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