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[股関節への手術] 受傷起点と経過とその後について

[股関節への手術] 受傷起点と経過とその後について

先週はブログをお休みさせていただきまして申し訳ございませんでした。本日から再開いたします。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

今日は「手術後の経過」について考えてみたいと思います。

骨切り手術は一生もの

研究論文を読んでみたり股関節学会にも参加し専門医の先生方の意見に聴講してみたり、私自身もこの場で実際の手術後の方たちに日々お会いしてきました。骨切り手術後では、何とか骨の状態は保てていても、術後の経過は山あり谷ありであり、決して順風満帆とはいえないような方が多くいらっしゃいます。

筋肉を切り、骨をも切って繋ぎ合わせる大手術です。やはり、それ相応の負担は身体には残り、歳を重ねる毎にその後遺症が顔を出すことになります。

普段の姿勢や歩き方はもちろんのこと趣味活動でうっかり股関節に負担を強いることはないでしょうか。本来ならば、一生持たせるためにも、毎年のレントゲンチェックに併せリハビリ的にも指導を仰ぎたいところではありますが、通常手術が終わればその後は患者さん任せとなり、保険制度の縛りからもその安全性を確保するのが難しくなります。

骨が変形し脚長差までもが生じれば、一大事です。緊急事態が生じる前にできることから試しておきましょう。

度重なる手術を乗り越えて

股関節とは、やじろべえのように身体の中心でバランスを取りながら体重を支える関節です。

やじろべえを交換しただけではそのバランスは改善されず、錘の位置や高さなどを修正しない限り、根本的な解決には近づかないでしょう。そのため、片側を痛めると決まって反対側に影響が現れるように、実際に変形している側とは反対側に痛みが生じることさえ度々あります。

レントゲン上はどちらも進行期から末期といえる段階にまで差し掛かっていましたが、筋力はまだ残されており、上手に活かせばまだ使えそうです。

先ほどの術後30年の方もそうでしたが、病識があり、運動へも意欲的であることから適性は十分。保存施術での更なる回復が期待されます。

謎めく股関節唇損傷

股関節唇損傷への手術に対してこれまでにも警鐘を鳴らし続けてまいりました。

単に痛みがとれないばかりではなく、関節が違った方向へくっつき拘縮が進み、杖がなくては歩けないまでに悪化しています。ここまで関節症が進行してしまうと、人工股関節以外考えられなくなります。

もちろん保存的に経過を追っていくことも可能でしょうが、希望であったスポーツ復帰へは程遠く、リハビリを重ねても回復にも限界が生じそうです。ご本人の意向を尊重すべきではありますが、現時点での実現可能な要素と不可能な問題とをもう一度洗い出し、今後の治療選択の参考にしていただきたいと思います。

股関節唇損傷の手術の一番の問題は、この「落差」です。元々アクティブだった方が一気に人工へと移行する。何としても避けなければなりません。

セットで考える

手術を検討されている方には常にお話ししているのは、「片側をすると反対側も迫られる」現実です。

現在ginzaplusへも片側手術後の方がメンテナンスにお越しいただいておりますが、ほとんどの方は両側です。片側を行なっても、数年後に反対側にも違和感や痛みが訪れるのです。先に申し上げた「やじろべえのバランス調整」を術後早期から行っておかないと、こうした結果が待っています。

手術後の脚長差も、その中身を理解する必要があります。本当に物理的な問題で生じているの脚長差なのか。あるいは、ご自身のかばうような身体の使い方の癖から生じる脚長差なのか。それにより努力の仕方が異なるからです。

最近ではこうした現状を見越してか両側同時の手術も増えてきました。ただ、両側の股関節に人工関節を埋め込むのは本体に安全なのでしょうか...。賛成派と反対派、そうした議論が専門家の間でも繰り広げられています。

信頼のできる専門家(保存療法と手術療法)のもとで

いろんな見方、考えがあるとは思いますが、まず何より手術を行うにしても、納得のいくまで保存療法で改善の可能性を探ってみましょう。それでも目標に届かない、症状が改善されないのなら手術も考えてみましょう。保存療法も十分に実施されないまま手術に至り、万が一思うような回復ができない場合には、相当はショックを抱えていらっしゃいます。

股関節の外科療法は、年々改良が重ねられ器材とともに技術の革新が目覚ましい治療手段です。一方で、股関節という役割柄、手術だけでは改善されない問題も含んでいます。手術を行うからには幅広い情報からそれぞれのメリット、デメリットを理解し、まずは手術に至らないためにはどうしたら良いのかもう一度じっくり考え、そして、手術を行うからには、一生背負うことになりますから、後悔のないようにご自身の判断で、信頼のできる専門家を探し求めることが必要でしょう。

保存療法で十分な限界を知った上でなら、手術の成果にも満足できるはずです。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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