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変形性股関節症 保存療法を阻む要因

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変形性股関節症 保存療法を阻む要因

更新 2018年11月15日(木)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #保存施術  #合併症・後遺症  #学会 
「股関節の痛みの9割は手術なしで改善します」
本書にまとめたような「ほぐし」から「運動」への組み合わせで多くの症状の緩和は期待できますが、本来、手術が必要となるような痛みでは、効果の実感は薄いかも知れません。特に、

1. 長期に渡る痛み止めの服用
2. 喫煙習慣
3. (家族の)理解不足
4. (本人の)病識の欠如

こうした要因も保存療法での改善を阻むものと考えられます。これについては、世界的に権威ある関節症学会OARSI https://www.oarsi.org でも報告されています。

ただし、痛みの解決にあたって本来対象となるのは、そのひとの「生き方」であり「人生」そのものです。おかれた環境(家庭や仕事)によっては、解決が難しい場合も少なからず存在します。自分は保存で乗り越えたいけど家族が強く反対し手術を勧める。お孫さんの面倒、親御さんの介護を分担できない。家事やペットの世話を手伝ってもらえない。動くことが基本なのに動かない(座りっ放しの生活、車移動)。あるいは、動き過ぎてしまう(力仕事、過酷なスポーツ)などなど。

こうした生活に潜む見えないバリアこそ、保存療法の実践を阻む要因となっていることがあります。

痛みの改善にあたっては、それぞれの背景を十分に尊重した上でベストと思われる手段を、状況に合わせ提供すべきでしょう。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2018年11月15日(木)
カテゴリ 股関節の保存施術
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