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[股関節唇損傷] 股関節スイングで痛み消失

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[股関節唇損傷] 股関節スイングで痛み消失

更新 2014年03月12日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #学会  #変形性股関節症  #股関節唇損傷  #保存施術  #プール 
突然、股関節の痛みが襲ってきても、あるいは、医師から突然の手術の宣告を受けても、まずは保存療法、運動療法をお試し下さい。世界基準で勝負しましょう。

臼蓋形成不全では腰の反りを整える。

股関節唇損傷であれば、しゃがみ動作、床からの動き、車の乗り降りなど、日常動作から気を付けましょう。

昨年の股関節学会では、「股関節唇損傷」のセッションに参加していましたが、演題発表の終了後、ある医師から、「(股関節唇損傷との診断でも)骨盤の前傾を改善させると、痛みが消失することがある」とのコメントが会場から聞かれました。どこの病院の先生??聞き逃してしまいましたが、とても興味深いですね。

別の症例報告です。
「荷重時に鼡径部痛を呈した変形性股関節症の一例
~股関節impingement症状と腰椎後弯可動域に着目して~」
【症例】
症例は60代女性。3ヶ月前にプールで足を高く上げる歩行をした後から、殿部痛、鼡径部痛が出現した。その後、しゃがみ込む姿勢での疼痛が増強。
【経過および運動療法】
初診時所見では股関節の深い屈曲で痛みを認め、インピンジメントサインは陽性。MRIにて関節水腫が認められ、関節唇にも異常が確認された。治療には、小殿筋並びに梨状筋を主とする深層外旋筋のストレッチを行った。また運動は禁止した。腰椎後弯を獲得するために腰椎椎問関節の伸展拘縮除去を行った。結果、運動療法開始62日目に、深い屈曲時、荷重時痛が消失した。
【考察】
本症例は、プールで脚を高く上げる運動をした際に関節唇が損傷し、荷重時に挟まれることで、疼痛が出現したと推察した。最終的に腰椎の後弯可動域を拡大したことで、骨盤後傾が得られ易くなり、疼痛が消失したと考えた。

股関節唇損傷、股関節唇損傷疑い、との診断を受けた方からご相談を受けます。

たとえ、将来的な悪化、手術を示唆されても、とにかく保存療法、身体を動かすことで痛みの改善を試みましょう。予防的な手術ほどのリスクはありません。具体的な方法が分からなければ、必ず、専門の知識のある医療者に指導を求めましょう。手術により、復職できない、競技復帰できない、日常動作がままならない方たちを多く拝見するようになりました。全国的にも有名な医師のもとで手術を受けた患者さんたちです。手術がパーフェクトな時代ではない今だからこそ(専門家の知恵を借り)自分の身体を信じてみましょう。

ただ皆さんに期待するのは、股関節の動きではなく「骨盤」の動き注目することです。腰の柔軟性を高めましょう。既に学会や論文報告でもあるように、腰椎の動きを改善させることで、股関節痛が消失しています。股関節痛を抱える方に、骨盤の前傾、反り腰が目立ちますね。この姿勢で、股関節を深く曲げたり捻ったりを繰り返せば、唇損傷や筋損傷を招く恐れがあります。

「股関節痛」と聞けば、どうしても治療の対象が股関節に集まりがちです。外科治療がまさにそうですね。ただ運動療法で実践していただきたいのは、隣接関節でもある「腰」の柔軟性を高めることです。健康雑誌「壮快」には、"股関節スイング"、ご紹介させていただきました。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2014年03月12日(水)
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