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[大腿骨頭壊死症] 股関節痛への考え方

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[大腿骨頭壊死症] 股関節痛への考え方

保存施術+ 手術を回避
更新 2015年02月11日(水)
カテゴリ 施術事例
ハッシュタグ #大腿骨頭壊死症  #保存施術  #学会  #テニス  #施術事例・保存施術+  #施術事例・手術を回避 

大腿骨頭壊死の痛み

股関節痛の中には、診断名とは"別の類いの痛み"に悩まされている方もいらっしゃいます。大腿骨頭壊死症、この病気もそのひとつです。本当に関節の中での問題があるのか、あるいは、関節外で痛みが生じているのか、治療に臨む前に確認しておく必要があるでしょう。

ステージに合わせた治療手段

大腿骨頭壊死症とは、何らかの理由で、大腿骨頭への血流が低下し、阻血性壊死を生じる疾患です。未だその原因も十分に分かっておらず、厚生労働省の特定疾患にも指定されています。強烈な痛みと歩行障害を主徴としますが、個人差が非常に際立った疾患でもあります。壊死が発症しても痛みがなかったり、少しの圧潰でも強い痛みを訴える場合もあります。毎年の股関節学会でも、専門の医師からも確定診断の難しさが指摘され、大腿骨頭壊死"疑い"との診断名が頻繁に聞かれたり、診察する医師によっても様々意見が分かれるようです。
▲「特発性大腿骨頭壊死症の診断・治療に関するガイドライン」より抜粋
ちなみに、難治性疾患を扱う厚生労働省研究班の発表による「特発性大腿骨頭壊死症の診断・治療に関するガイドライン」では、上記のように、大腿骨頭壊死症は、壊死の領域により5つに分類され治療手段が検討されます。

初期においては保存療法が推奨されますginzaplusへご相談いただく大腿骨頭壊死症との診断を下されたほとんどの方は、壊死の範囲や骨頭の圧漬も少なく、保存的に速やかに症状が改善されています。長い方でも1~2年のうちに、多少の違和感は残っても日常動作に不自由は少なく、画像所見上も担当医師からも手術の必要性を撤回されることがあります。

大腿骨頭壊死症に対する保存施術の目的は、痛みの抑制と進行予防です。進行過程にある症例に対しても、疼痛の緩和と2次的に生じる可動域制限や筋力低下を防ぐことです。

手術適応例の特徴

手術を検討しなければならない特徴として、急速にぐんぐん痛みが増してくる場合です。一過性なものと異なり、終日長期に渡って骨の変形と痛みの増強が長引く場合には、手術も検討しなければなりません。ご自身のみで判断するのではなく、画像所見を基本に知識のある指導者のもと進めていくことが大切です。


保存施術でのポイント

保存施術で効果を引き出すには「安静」と「運動」のバランスが大切です。痛みを理由に動かさなくなってしまうと、想像がつくでしょうが、関節は徐々に硬くなり筋力も落ちます。そうなると最終的には手術に頼らざるを得ない状況も生まれます。大腿骨頭壊死症の診療ガイドラインでも触れられているように、必ずしも、この病気は手術が必要とは限りません。

保存施術により改善した症例

【症例】30代 会社員
【経過】突如股関節痛を発症し、医師からは大腿骨頭壊死症との診断を告げられています。
[施術前]
骨の表面はギザギザしぼんやと不明瞭な様子が確認されます。
[施術後]
軟骨の隙間もはっきりと確認され、骨もきれいに再生されました。
テニスを再開できるまでに回復されています。


ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2015年02月11日(水)
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