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[研究論文] 中殿筋の働きは姿勢で変わる

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[研究論文] 中殿筋の働きは姿勢で変わる

姿勢について。

先日のNHK「ためしてガッテン」で取り上げられていたのは、骨盤を後ろに傾けた後傾姿勢に注目が集まりました。

変形性股関節症の方では多いとされていましたが、実際にこちらで拝見する方の多くは、骨盤を前に傾けた「前傾姿勢」です。この違いはなんでしょうか。

股関節学会等で整形外科ドクターの話をうかがっていると、臼蓋形成不全を基盤とした股関節症の方は、骨盤側の屋根の浅さを骨盤を前に傾けることによりその浅さを補おうとする傾向があると、理解されています。

私自身は何か別の要因があると考えています。

下の図は、骨盤を前傾にさせた場合の、筋力の働き具合を調べた研究結果です。これによると股関節症特有の骨盤前傾位では、お尻の横の中殿筋(ちゅうでんきん)の働きが弱くなることが示されています。
▲加藤:多関節運動連鎖の視点からとらえた変形性股関節症の筋機能評価
中殿筋とは、片脚立ちになるときに働き、横揺れを防ぐ重要な筋肉ではありますが、骨盤を前に傾け過ぎるとこの筋肉の活動が弱まるのです。つまり、皆さんの普段の骨盤の位置が、筋肉の働きを決定付けるともいえそうです。

日頃、"どの位置"に骨盤を維持するかによって、それら筋肉の働きは、ガラリと変わるのです。

骨盤の位置。
適切な傾きをコントロールできていますか??

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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