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[施術事例] 70代 人工股関節手術後

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[施術事例] 70代 人工股関節手術後

保存施術+ 手術後
人工股関節による手術は、経過が良好とされる一方で、手術後の「歩き方」に不満を抱えている方はいらっしゃいます。

手術後の跛行は手術に対する満足度にも直結し、反対側の健康な股関節へも影響を与えることがあります。そのため、研究論文でも多数扱われ、学術的にも術後リハビリの重要課題と捉えられています。

ご相談いただいたのは、70代の女性です。

幼少期から股関節にトラブルはなく、股関節の異変を感じるようになったのは、茶道がきっかけです。着物での立ちしゃがみの際に、違和感を感じ、経過観察で過ごしてきましたが、かかった先の医療機関では「今のうちに手術をしたほうがよい」との勧めで、人工股関節の手術に踏み切りました。ところが、手術後は半年経っても、杖が外せず、不満を抱えていらっしゃいます。病院でのリハビリも打ち切られてしまったため、インターネットで検索し、さらなる回復を求め、ご相談にみえました。

6回の保存施術を終え、約半年後の成果です。
手術のタイミングにもよりますが、今回のケースのようにあまりにも早い段階で手術に踏み切ってしまうと、手術後の「脚長差」に悩まされることがあります。中には、「反対側のために、少し長くしておきましたから」と仰る先生もいらっしゃいますので、手術適応の判断を含め、術前に理学療法士へもご相談いただきたいと思います。

脚長差にお気付きでない方もいらっしゃいますが、万が一、脚長差が生じてしまった場合でも、その後のケアの仕方が大切です。

一般的に脚長差にはインソールを、と勧められることが多いようですが、ここでも適応を見極める必要があります。今回は一旦インソールは取り除き、1本ではなく2本杖を使用することで、比較的短期のうちに満足いただける成果を獲得することができました。

変形性股関節症の方の歩きは、非常に複雑です。但し、ひとつの動きを習得できると、ご覧のように(before/after動画)のように一変します。歩き方に関心がございましたら、ぜひチャレンジしていただきたいですね。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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