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[研究論文] ginzaplusが考える保存療法

ブログ検索#鼠径部痛症候群
変形性股関節症とは、何らかの原因により股関節の軟骨が擦り減ってしまう病気ですが、かなり症状が進行してくると日常生活動にまで及ぼします。こうした場合においては、実は、関節を取り替えてしまう人工関節が最も手取り早く、効果も絶大ではあるのですが、あまり手術はしたくないものです。特に、股関節の手術では大きな金具を身体におさめることになります。手術が改良されているとはいえ、身体に傷を残すのは間違いありません。痛みの改善とは裏腹に、精神面への影響など危険も伴います。

そして、ここでわかっていることは、急いで手術を受けなくても保存施術を継続しているうちに股関節が自然修復され、痛みが軽くなってくることが頻繁に起こるのです。整形外科で人工関節を勧められた方も、まずginzaplusの日常生活動作指導、運動療法などを行い経過をみるようにします。そして、レントゲン画像など客観的な評価も加え、現在の状態と将来の希望などを考慮し、どのように対処していくのが最適な手段なのかじっくりと話し合い、治療方針を決めていきます。

その中で肝となるのは保存療法の進め方であり、対症療法の領域を一歩抜け出し、積極的な試みも必要だと考えています。

例えば、最近では、股関節症に起因する要因として股関節まわりの「筋肉のバランス、働き」が注目を集めています。

1. Hip flexor muscle fatigue in patients with symptomatic femoroacetabular
impingement Casartelli: Inter.Orthopaedics 2011

2. Iliopsoas Impingement: A Newly Identified Cause of Labral Pathology in the Hip
Benjamin G. Domb:HSSJournal Vol.7 2011

大腿骨の骨頭(こっとう)を吊っている筋肉のバランスが崩れることで、股関節は中心軸を失い、骨頭と臼蓋(きゅうがい)の接触面を減らすことで、関節内の様々なトラブルを引き起こすのです。

臼蓋形成不全を想像すると分かりやすいかも知れません。

理学療法士にとっては周知された概念ではありますが、こうした研究報告を参考に、より効果的で短期に効果を実感いただける保存施術の実践を目指しています。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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