ブログ

[研究論文] 股関節に負担の少ない歩き方

ブログ検索#鼠径部痛症候群
股関節に痛みを感じるとその痛みから逃げようとします。無意識のうちに逃避的な反応が起こります。

私も日々ランニングを続けていると、時々、関節に痛みが走ることがあります。オーバーワークによる痛みなので神経質にはなりませんが、これを経験すると再び痛みが生じる怖さから段々痛みがある側には体重をかけにくくなります。

そして数日後、スポーツマッサージを受けると、片側の筋肉だけが異常に緊張しているのがわかります。すでに身体のバランスが崩れはじめている証拠ですね。

変形性股関節症と診断された皆さんにとっても、痛みがあると、痛みがある側へは体重が乗せにくくなり、よい方の脚を主体に動くようになるでしょう。こうした逃避的な姿勢や歩き方も、一時的には問題がないでしょうが、長期に渡ると厄介です。

下の図をご覧下さい。
変形性股関節症患者さんの歩き方を研究した報告があります。右から左へ向かうに従い、矢印が長くなっているのがわかります。矢印の長さ=股関節の負荷の量を示しています。
▲元田 : リハビリ工学 
結果から申し上げると、杖を使うことで股関節への負担を減らすことを証明するデータなのではありますが、その理解からさらに一歩踏み込んで、できたら杖を使用しなくても、この程度の負荷量でうまくコントロールできる姿勢・歩きを実現していただきたいと思っております。

軟骨のすり減りが激しく、骨の変形が顕著な方では、一番左の図のように、まっすぐに立てずに、ものすごい衝撃を股関節に与えていることになります。骨が変形するほどの強さですから、いかに身体に負担なく体重を支えることが重要であるのかが、ご理解いただけるのではないでしょうか。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



最新記事






▼「ブログ」その他のコンテンツ
全カテゴリ 股関節の保存施術 施術事例 お知らせ メデイア プライベート
Copyright © 2004-2024 ginzaplus | 当サイトの全コンテンツは著作権法、関連条約・法律で保護されており、無断での複製・転載・転用を固く禁じます。| 利用規約 | 個人情報保護方針
Web System & Design by R-Crafz