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研究論文 運動療法の「強さ」について

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研究論文 運動療法の「強さ」について

更新 2021年03月06日(土)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #学会  #研究論文 
ようやく、春らしい天気が続くようになってきましたね。皆さんは、寒い冬の時期をどのように過ごされてきましたか。調子の良い人、思わしくない人。調子の良い方は、オリジナルの対処方法を熟知していらっしゃいますね。また別の機会にでもまとめてみたいと思います。

さて、今日は最新の研究論文(RCT)から考えてみたいと思います。毎日ものすごい数の研究報告が世に発出されますが、その全てを読んでいくのは大変ですし、今は論文一本取り寄せるのにも費用がかかります。そのため私は、年に一回開催世界各地で開催される変形性関節症の国際学会に参加し、その年の要点を短期間に、集中的に取得しようと思っています。皆さんに施術の際にお伝えしているのも、最新の研究報告に基づいた情報です。今年は、オンラインで開催されています。どなたでも参加できますので、英語に自信がある方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

さて、変形性関節症の治療の第一優先が、運動療法(=保存療法)であることは言うまでもありませんが、果たして、どの程度の運動強度が適切なのでしょうか。考えたことはございますか。
運動療法とはいっても、様々なイメージをもたれる方がいらっしゃるでしょう。最新の研究報告では、膝が対象ではありますが、その効果をまとめております。運動強度が強い群では、スポーツジムにあるようなレッグプレスやレッグカールなどかなり強い負荷で実践していただき、運動強度が弱い群では生活指導が主体です。そして、週に3回チェックを受け、約1年半実践した経過を報告しております。

今回の研究で示唆されるのは、運動強度が高いからといって、必ずしも、痛みや症状の進行予防に効果があるということではなく、負荷の少ない運動でも一定の効果を実感できるということでしょう。変形性関節症の方への運動療法、筋力トレーニングにおいても、色々な考え方がありますが、私がここで実践していただいている限り、バーベルをあげたりスクワットなどはあまり必要なく(もちろん、お好きな方はやっていただいて構いませんが)、それよりもむしろ普段の「日常動作」こそ、きちんと丁寧に実践すべきと考えています。
【変形性関節症が筋力低下と密接に関わりがある】
これは紛れもない事実であり、近年のエビデンスでもサポートされていますが、では、筋力を落とさないために皆さんは、何に心がけていらっしゃいますか。実は、意外と身近なところに、筋力低下の原因が潜んでいるように思われます。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2021年03月06日(土)
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