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[歩行分析] 正しく歩きをイメージして

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[歩行分析] 正しく歩きをイメージして

サッカーのカズこと三浦和良さんは著書の中で「筋肉は使いきることで状態が良くなるもの」と述べていらっしゃいます。トレーニングが習慣的になってくると身体の変化に敏感になります。口から摂る食事、睡眠による身体の覚醒状態、一歩着いた際のその日の脚のコンディショニングなど。身体の変化や異常をすぐさま察知できます。

変形性股関節症の皆さんには「歩き」を推奨しております。ただ歩けばよいわけではありませんが、ご自身に合った正しい歩きを理解しイメージし、日々の移動能力だけは落とさないよう心がけていただきたいと思っております。

できるだけ杖もなし。できるだけ横揺れもなし。これが理想です。

下の図は太ももの筋肉、大腿四頭筋の活動を示しています。

▲中村:基礎運動学.2002
いくつかの山がみられるように大腿四頭筋が働くべきポイントがあるのがわかります。まずは踵を接地した瞬間。このときに最も大きな活動が要求されていますね。ここが歩きのスタートです。勝負どころですね。

ところが股関節症の皆さんの筋肉をみていると、大腿四頭筋もすっかり痩せ落ちてしまっています。おそらく、この踵接地のタイミングで踵から着けていないのが一番の問題かも知れません。

最近の婦人用の多くは踵からの接地を難しくさせています。あとは、踵から着くことへの怖さもあるのかも知れません。

▲※赤い筋肉が大腿四頭筋です
ご自身の歩きをこうして視覚的に確認できるとイメージしやすくなりますね。

使うべきところで使えていないと他の筋肉や関節に負担をかけることにもなります。2次的な痛みを引き起こすとも限りません。

正しい歩きもイメージして、ターゲットとする筋肉をしっかり働けるようにしましょう。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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