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[臼蓋形成不全] レントゲンと痛みの関係

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[臼蓋形成不全] レントゲンと痛みの関係

昨日お越し下さったその方は数年前にある大学病院で「進行期」を診断され、手術を勧められましたが、現在は一日30000歩以上も歩けています。一時は杖をついていたときもあったのですが、今は元気に全国を駆け回っています。

変形性股関節症の進行を表す病期とは骨の状態を指し示す一つの目安と捉えるべきでしょう。痛みに関しては構造上の問題もあるでしょうが、心の心理状況が大いに反映されます。骨が悪くたって動ける自信を獲得した方は、痛みを寄せ付けない身体へと進化しています。

レントゲン画像上、初期であってもものすごく痛みを訴える方もいらっしゃいますね。一方で、進行期や末期でも痛みの訴えがない方もいらっしゃいます。

臼蓋形成不全も同じように、屋根の被りの浅さだけでは説明がつかないことが多くあります。
▲eorif.com
正常では何度以上、異常は何度以下などと表現はされますが、痛みの有無・程度との関係においては実際には個人差が非常に大きいのです。

▲orthopediatrics.com
リハビリ的な問題として浮上するのは、臼蓋形成不全を抱えた方の「動き方」です。身体の使い方に明らかな特徴があります。特に幼少期からの姿勢や歩き方。または、スポーツの怪我によるその後の影響。

特に、診断を受けた後の精神的なショック。その後の活動量の低下と一連のかばう、痛みを避けるような動作の数々。

屋根が浅いといって諦める必要はありません。要は、屋根からボールの外へはみ出てしまうのがこの病気の正体です。骨頭が外へ飛び出さないようにご自身の筋力を鍛えて、生活を見直しましょう。その前に、病気への正しい理解も深めたいですね。

決め手は、普段の姿勢と歩き方にかかっています!

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



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