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更新 2009年06月20日(土)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)  #変形性股関節症  #保存施術 
今日は昨年の6月から担当させていただいている方をご紹介させていただきます。

その方は、銀座にお越しいただいてからこの6月でちょうど1年が経ちました。最初にみえたときには、歩行時痛と夜間痛を抱えていらっしゃいました。そのため、家事や趣味活動にも影響を与えており、ご自身の生活環境にも満足を得られる状況ではありませんでした。通い始めてから約半年後、歩行時、夜間痛はほぼ消失していました。歩き方も改善し、歩行スピードも十分。長距離歩行にもほぼ問題はありませんでした。

しかし、問題が1つ残りました。

それは、駅での階段の昇りには「手すりが必要になる」とのことでした。ベッド上で股関節の動きをみても、屈曲はスムーズ、ほぼ正常以上の可動域があります。階段になると問題が生じていたのでした。

股関節を曲げる可動域以外に何か他に問題があるのかも知れません。

そこで、歩行に注目してみました。歩行の要素をひとつずつみていくと、患側(=痛い方の脚)での体重のかけ方に特徴がみられました。

お聞きするとやはり、痛みを感じてから少しずつ「逃がすような歩き方になり、それが楽だった」とのことです。

そして、十数年もの間そのような歩き方できましたから、股関節を曲げる筋肉に負担をかけることで、コリを形成し、股関節をさらに曲げにくい状態にしていたようでした。体重のかけ方だけをしっかり確認し、数ヵ月後には、手すり無しでも階段の昇りが可能となりました。

こちらにお越しいただく前の大学病院の診察では、「変形性股関節症」との診断を受けておりましたから、今後状態を悪くさせないためにも、歩行の修正は必須でした。今までの姿勢や歩き方を今後も長く続けていけば、やがては更なるリスクが起きることも予測できたからです。

現在日本では臼蓋形成不全や先天性の骨の異状により「変形性股関節症」へと進行していくケースが多いといわれています。

その要因の一つは、痛みを避けるような歩行でしょう。普段の姿勢や歩行による筋肉のアンバランスを予防し、骨への影響を未然に防ぎたいものです。

今よりも良く、そして良い状態を一緒にキープしていきましょう。

佐藤正裕(理学療法士)



更新 2009年06月20日(土)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)  #変形性股関節症  #保存施術 

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