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[施術事例] 50代 大腿骨頸部骨折

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[施術事例] 50代 大腿骨頸部骨折

更新 2023年09月03日(日)
カテゴリ 施術事例
ハッシュタグ #大腿部周辺の骨折  #転倒  #合併症・後遺症  #股関節の手術  #人工関節  #大腿骨頭壊死症 
40~50代で転倒による股関節の骨折が増えています。

主に、大腿骨の頸部骨折ですが、私が大学病院に在籍していた当時は、70代を中心とした高齢者の疾患として捉えていました。今や一回りも二回りも若返り、若い方たちに増えています。私たちの世代も例外ではありません。うっかり転んでしまった結果、人工関節に至ることもあるのです。

ご相談いただいたのは、50代の女性です。

買い物帰りに自転車で転倒し、その後、痛みが増悪。医療機関では大腿骨頸部骨折との診断で即手術。手術後は、順調に回復したもの半年経ってから股関節痛が再発。医師から杖使用の指示を受け、将来に不安(人工股関節への手術、大腿骨頭壊死の発症など)を抱え、ご相談にみえました。

初回の施術を終え、1ヶ月後の様子です。
大腿骨を骨折をすると、ご覧のような金属のスクリューやプレートで固定するやり方と、いきなり人工関節に取り替えてしまう場合があります。患者さん側での選択の余地はなく、医療者側に判断が委ねられます。どちらも一長一短ありますが、今回のケースのように金具で留めた場合には、手術後に骨折部周辺から痛みが現れることがあります。

最近の若年層の骨折例を担当させていただき感じるのは、非常に細い方、スリムな方が多いことです。ある程度、股関節周りにも筋肉がないと転んだ際には、ダイレクトに衝撃が加わります。また、元々の生活習慣の影響から内股傾向が強いのも気になります。こうした動きの癖は、その後のリハビリに苦労することがあるように思われます。

そして、今回のケースのようにスクリューで固定した場合に将来的に心配されるのは、大腿骨頭壊死の存在です。すぐには症状は現れなくても、月単位、あるいは年単位で徐々に金属部と骨との間に不具合が生じ、挿入部の表面や関節内の奥で痛みを生じさせることがあります。こうなると、人工関節への置き換えが必要です。

転倒後は様々なリスクが想定されますが、まずは、跛行を治し痛みを消失させ、最低限、日常生活動作だけは自力で行えるように、股関節の可動域と筋力だけは維持するよう心がけましょう。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2023年09月03日(日)
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