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なぜ「手術療法」ではなく「保存療法」なのか

「手術療法」から「保存療法」へ

股関節痛の病気の治療方法には「手術療法」と「保存療法」の2つの方法があります。

「手術療法」とは、その名の通り、外科手術による治療方法です。日本における従来の股関節痛の治療といえば、この手術療法が一般的で、現在では大きく分けて3つの方法が存在します。1つ目は人工股関節置換術。最近ではMIS(Minimum Invasive Surgery)と呼ばれる最少侵襲手術や筋肉をほとんど切らない方法も話題を集めます。2つ目は骨盤側の骨を切ったり削ったり、移植したりして行われる手術 RAOやCPO、キアリ骨盤骨切り術などがその代表例です。症例によっては大腿骨への手術も行われ、内反・外反骨切り術などが有名です。最後3つ目は、近年最も注目を集める術式に、股関節鏡による関節鏡視力下手術があげられます。

「保存療法」は手術を行わない治療法の総称ですが、具体的には、姿勢や歩き方を補正し、正しい筋肉トレーニングを行い、脳が間違って記憶している動作を修正することで、症状の根本から改善することを目的とした治療方法です。

手術療法の問題

先に誤解が生じないように申し上げたいのは、ginzaplusでは保存療法を推奨していますが、決して手術療法に反対しているわけではありません。それは、保存療法では改善できない痛みも知っているからです。例えば、急速破壊型股関節症のように短期間に急速に悪化を招く症例には、手術療法が有効です。

しかし、日本人の股関節痛の特徴は、生活習慣や姿勢、歩き方などから痛みを抱え、中・長期的な経過を経て痛みを悪化させていることです。この点において、欧米人を中心とした股関節痛の治療の進め方とは異なった診方が必要です。わざわざ手術を行わなくても症状が改善される方は大勢いらっしゃいます。

医学の進歩と共に、手術の技法はますます高度化し、過去にはできなかった複雑な手術も行えるようになってきています。毎年開催されている日本股関節学会でも、新しい手術技法、手の込んだ手術技法について盛んに論議されます。もちろん、医療技術の進歩は大変喜ばしいことですが、その技術が常に「正しい使い方」がされているかというと、疑問もあります。たとえば、関節の形状を整えても、関節を入れ替えても、人工的に関節をつくったとしても、手術後の合併症に悩まされている方の割合は減少するどころか、年々増え続けています。

手術を行った方からは「手術さえすれば解決されるものだと思っていた」といった声が多く聞かれます。長年の身体の使い方はそうは簡単には治らないものです。なぜなら、それは身体が覚えているものであり、脳に染み付いているためです。

手術後のリハビリには、大変なエネルギーが必要となり、ご家族や人生設計にも大きく影響します。ぜひ「手術前に」そのエネルギーを注いで下さい。きっと満足いく成果に辿り着けるはずです。

保存療法の効果

保存療法に期待できるのは、痛みの軽減はもちろん「筋力」の回復です。筋力と痛みとは密接に結びついています。日本人女性であれば、和の文化、奥ゆかしさを尊重する一方で、股関節にとっては不利な運動を日常的に繰り返しています。股関節にとっては痛みや筋力低下を引き起こす原因のひとつです。ハイヒールやパンプスを履き、重い荷物を抱え、適切な姿勢が保てず歩き回れば、股関節にとっても大きな負担です。股関節の動きを制限させるような長時間のデスクワークにも、注意を払わなければなりません。

股関節痛を発症する年齢層は、かつては60代や70代の方が中心だった頃と比べ、今では30代〜50代、働き盛りの若年層が集中しています。誰にでも起こり得るのが、現代の股関節痛の特徴でもあります。当初は「怪我」や「疲労の蓄積」のような症状も、適切な保存療法に巡り合えず、タイミングを逃してしまえば、将来的な杖の使用、手術も避けられません。今大切なのは、生活習慣を基本とした「予防」という考え方です。インターネットの情報も、悪くなるのが前提で書かれた内容も多く含んでいます。誤った認識で一気に進行させてしまった方も少なくありません。股関節への荷重を極端に避ければ、軟骨への栄養は絶たれ、数年後には驚くような変化に直面するかも知れません。正確な知識をもって立ち向かえば、決して怖がり過ぎることもありません。とにかく「予防」の意識が、皆様の将来に変化をもたしてくれます。

本当に手術が必要なのでしょうか?

医師から「あとは手術療法しかない」と宣告されたとしたとしても、決してあきらめないで下さい。そして、ぜひ一度ginzaplusへお越し下さい。臼蓋形成不全(寛骨臼形成不全)を宣告されても、あるいは、変形性股関節症との診断が下っても、たとえ医学的には手術適適応と判断されても、適切な保存療法に巡りあえすれば、手術を回避できる可能性は十分にあります。

ginzaplusでは、本当に手術が必要か否か、1回の施術でおおよその判断が可能です。特殊な設備による高額な診断や、身体に負担になるような検査は不要です。ginzaplusでの運動療法、あるいは徒手療法により、即座に軽減されるような痛みであれば、手術は不要と判断できます。

実際ginzaplusにお越し頂いている方を診断していると、医師に手術を宣告された方でも、本当に手術の必要性がある症例はごくごく僅かです。ただし、症状が重い場合は、保存療法によって一定の回復は見られるものの、例えば関節内で起こる炎症性の強い痛みは、保存療法では太刀打ちができませんので、手術療法に頼らざるを得ません。とはいえ、それでも手術に向かわれる方は、ごくごく数例です。それだけ保存療法には効果があるのです。

手術が本当に必要かどうかは、痛みの所在が関節の「中」なのか、それとも「外」なのか、つまり、手術を必要とする痛みかそうではないのか、その見極めが重要です。

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