最初は多くの方が口にします。
「お尻の筋肉が働いている感じが分からない」
実は関節の中でも一番多くの筋肉がついているにも関わらず、それらを使っていないといつしか感覚すら無くなってしまうんですね。だから、働かそうと思っても、なかなかその感じが掴めないのです。自分のからだの一部なのに...。悲しいですがこれが現実です。
しかしそれでも望みはあるはずです。
大学病院勤務時代、脳卒中や脊髄損傷の方のリハビリを担当させていただきました。脳からの命令が遮断されることで運動を起こす筋肉が働けない状態になっています。
それでも刺激を加え続け、正しいフォームで運動を導いていくと、少しずつですが、再び動きを取り戻すようになります。
この分野では「筋機能再教育(=relearning)」ともいわれますが、筋肉に命令を送る神経が再びつながり始めます。
今まで出番が無かった分、筋肉が鈍感になってい流のでしょうが、意識を集中し、繰り返し行うことで新たな感覚を取り戻すようになってきます。今は働きが鈍くても、正しい姿勢、正しい体重のかけ方で継続していくと、必ずその働きを取り戻すようになるのです。
諦めないで下さいね。
正しいやり方、意識、そして繰り返し。何年もの眠りから筋肉が目を覚ます時が必ず訪れるでしょう。
佐藤正裕(理学療法士)