当初の痛みが改善されても、新たな不具合に悩まされることがあります。
手術後も痛みが残る方へ
手術だけで全ての症状が改善するとは限りません。
代表的な術後の合併症と後遺症
1
反対側の股関節が痛む
2
左右の脚の長さが異なる(脚長差)
3
膝や腰、足首などの隣接関節が痛む
4
歩き方がおかしい
5
杖がないと外出ができない
6
傷口の違和感、異常感覚がとれない
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股関節唇損傷・骨切り手術後に起こりやすい問題
股関節唇損傷の手術も骨切り手術も、手術を受けたからといって、その後のケアが必要なくなるわけではありません。経過によっては再び症状が強くなり、将来的に「人工股関節」を検討するケースもあります。
股関節唇損傷に対する手術は、一見すると身体への負担が少ないように思われますが、その後のリハビリは決して簡単ではありません。特にアスリートではなく一般の方の場合には、術後のリハビリの機会が十分に与えられず、痛みや動きにくさが長引くことが頻繁に起こります。
一方、骨切り手術は骨の形や位置を変える大きな手術であり、回復には時間を要します。若いうちは問題なく過ごせていても、年齢を重ね、筋力や骨密度など身体の状態が変化することで、再び症状が現れることもあります。
こうした手術後のそれぞれの特徴を踏まえると、手術後も悪化してからではなく、できるだけ早い段階から身体の使い方や歩き方などを見直し、定期的に専門的な指導を受けておくことが、さらなる手術を回避するためにも大切です。 -
人工股関節手術後に起こりやすい問題
片側の人工股関節手術後に、しばしば問題となるのが、「脚長差」と「反対側の股関節の痛み」です。
左右の脚の長さに差が生じたり、手術前からの歩き方の癖が残ったりすると、反対側の股関節にも負担がかかり、数年後に痛みを訴え、再手術を迫られることがあります。
そうならないためにも、手術後のリハビリは極めて重要です。
しかし、診療報酬制度などの影響もあり、長期にわたって病院でリハビリを続けることは容易ではありません。そのため、「手術前」から継続してケアできる場所を確保しておき、退院後も、歩き方や身体の使い方、セルフケアなどについて専門家の指導を受けることが望ましいでしょう。
専門家の間でも賛否はありますが、最近では、こうした術後の状況を考慮し、両側同時の手術例も増えました。ただ、身体への負担や医療・社会保障への影響なども含め、今後は慎重に検討する必要があります。 -
手術前に、リスクの確認を
手術をすれば、その後は安心と思われることがあるようです。しかし実際には、上記に示したようなリスクについて十分に理解しないまま、手術に臨まれるケースもあります。
手術は決して万能ではありません。術後の経過が思い描いていたものとは異なり、戸惑われる方も少なくありません。いかなる手術であっても、手術前には、起こり得るリスクや術後の見通しについて、必ず執刀医に確認するようにしましょう。
また繰り返しになりますが、手術後に不調が生じた場合に相談できる医療機関や、継続してサポートを受けられるリハビリ施設を、あらかじめ確認しておくことも大切です。
股関節は、人体の中で最も大きな関節であり、一生の移動機能に深く関わります。
後悔のない選択をするためにも、念には念を重ね、手術によって得られるものだけではなく、起こり得るリスクについても十分に確認しておきましょう。
手術後のリハビリの流れ
- 1.詳細な問診
- 2.動作・歩行分析
- 3.施術
- 4.生活動作・歩き方の修正
- 5.自宅でのセルフケアの指導
基本的には、未手術の保存療法と同様のプロセスの中で、症状の改善を図っていきます。
一回の手術で済むように
手術後の経過によって、
再び手術を勧められることがあります。
一生に一回の手術で済むように、
術後の痛みや違和感、歩きの乱れは、速やかに解消しておきましょう。