皆さんの姿勢や歩き方をみながら、筋肉の働きを予測しています。実際に筋肉の働きを触診し、その活動の程度を確認しています。
人間の姿勢を決めるのに重要な筋肉があります。その多くは身体の背面に存在しています。誰が見ても良い姿勢といわれる人、長い時間立っていても平気な人はこれらの筋肉の働きが優れています。
専門的には抗重力筋とよばれますが、股関節症の方で特に注目していただきたいのが、身体の中心に位置する「お尻の筋肉」です。
え、お尻に筋肉なんてあるの?なんて声も聞こえてきそうですが、お尻には大小様々な役割を担った筋肉が付着しています。股関節と最も密接な関わりのある筋肉です。股関節を守るためにも働いて欲しいのですし、何よりお尻の筋肉の働きが弱くなると、正しい姿勢が保てません。その働きを他の筋肉にバトンタッチしなくてはならなくなります。
その影響が腰が曲がり、前屈みの姿勢に現れるのです。特に、股関節の前面や側面の筋肉が一斉に姿勢を維持しようと頑張りはじめるので、これが股関節痛を生じさせる一因にもなるのです。
心当たりはありませんか。
ヒトの老化は成長が終わった20歳前後から始まるといわれていますが、唯一筋肉だけが老化に逆らって成長する組織です。痛みの少ない快適な生活を営む上でも抗高重力筋、特にお尻の筋肉をしっかり鍛えることがポイントです。
まずは意識から。
佐藤正裕(理学療法士)