私は、海外へ住むことが(当時の)夢のひとつでした。もう日本には戻らないそう覚悟を決め飛び立った成田。はじめの大学の卒業後は1年半カナダで過ごし、現地の大学に通いながら、そのまま居着いてしまう計画でした。ほんの僅かな期間ではありましたが、カナダとは私にとって、生きる上で贅沢過ぎると思えるほどの環境でした。もちろん東京ほどの便利さや物質的な贅沢は楽しめません。しかし、自然が身近であり人は皆フレンドリーで優しく、当時の私の趣味、仕事への感覚からいえば、一生カナダに身を捧げても良いとも思える国でした。ただ、20代半ばにして、本当にこんな恵まれた環境で生活を続けていたも良いのだろうか、一抹の不安も抱えていました。楽しみはとっておこう、最終的に導き出した結論です。理学療法士になろうと思ったのは、帰国してからでした。家族の勧めで理学療法士という職業を知り、その中身を海外の情報から学びました。
外国の大学で理学療法士の免許を取ることも考えましたが、その費用に驚かされました。日本人が留学する場合、たいていの大学で外国人枠が設けられているのですが、一般の中流家庭では捻出でき無いほどの金額です。それでも唯一私が感じたこの仕事の魅力とは、日本ではまだまだ発達段階にある、ということです。言い換えれば、可能性を秘めています。事実「理学療法士(りがくりょうほうし)」という職種の存在すら国民へ十分に認知されていないでしょう。病院で働くことが理学療法士の仕事と思われているでしょう。日本だけです。表現の仕方やアイディアさえ膨らめば、まだまだ日本の理学療法士も、国民の健康に大いに寄与できる可能性があると確信しています。他の国々の事情と同様に、日本でも新たな価値観を創出したい、それは当時も今も変わらず、持ち続けている信念です。理学療法士の専門性を国民の手に届きやすいカタチに作り替えなければならないと思っています。今後こうした傾向は益々増えてくるはずです。日本では、高齢化社会を迎え医療費が膨らみ、保険制度の改訂が重ねられることで、病院が今後、理学療法士を採用する機会は少なくなることでしょう。もう病院が守ってくれる時代ではなくなります。既に肩身の狭い思いをしながら働く医療機関もあるはずです。日本に理学療法士が誕生し約40年あまり、その仕事振りも少しずつ変化を遂げてくるように思われます。
さて、今月は神奈川県・湘南で、また来月6月は大阪で講演会を行います。股関節痛の改善には、手術以外にも方法があります。保存療法は、日本の医療保険下においては、
十分に実践することが難しくなっています。手術療法に対する保存療法の考え方、日常生活動作を中心に、姿勢や歩き方、ストレッチや筋力トレーニングの仕方など、ご紹介させて頂きます。湘南教室は既に満席に近い状態のようですが、来月の大阪はまだ若干のゆとりもございます。ご興味のある方は、ぜひご参加下さい。
【朝日カルチャーセンター主催@大阪】
日時:2015年6月1日(月)
午後1時~2時15分、2時45分~3時45分、4時15分~5時15分計3クラス
場所:大阪市北区中之島2-3-18 中之島フェスティバルタワー18階
詳細は
https://www.asahiculture.jp/nakanoshima/access をご覧下さい。
お申し込み方法:☎(06)6222-5222
内容:[実技]股関節痛の予防と対策
1. 股関節にとって負担のない立ち方と歩き方の実践
2. 家でもできるストレッチと筋力トレーニングの方法