「私の場合、軟骨じゃなくてまわりの筋肉が痛んでいるような気がするんです」こうした訴えを抱えご相談にみえる方もいらっしゃいます。変形性股関節症関連の痛みも確かに関節の中の関節炎による痛みもあるでしょうが、それだけでもないようです。
ある医師によれば「股関節は深部にあるとの特徴から身体所見から痛みの原因を特定することは難しい。MRIは股関節痛、あるいは股関節周囲の痛みの原因を診断するのに最適な方法である」と述べています。整形外科 Surgical Technique. Vol2 no.6 2012
注目しておきたいのは、股関節の外側に付着する中殿筋(ちゅうでんきん)とその下層にある小殿筋(しょうでんきん)の存在です。
もしかすると、皆さんが訴える股関節痛の原因は、これかも知れません。
臼蓋形成不全の方で、これらの筋肉に相当な負担をかけている場合があります。骨の浅さを股関節外側の筋肉でカバーしているのでしょう。
もし、筋肉が痛みの原因だとすれば、何も手術は必要なくなりますね。
また別の報告では「基礎疾患として変形性股関節症、腰痛症、さらに脚長差がある場合には、こうした病態が頻発し易い」といわれています。
MRI and US of gluteal tendinopathy in greater trochanteric pain syndrome. Eur Radio. 2007. 17. 1772-83
痛みの原因に筋肉にも着目してみましょう。改善の糸口が見出せるかも知れません。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)