[研究論文] 股関節痛への介入方法
股関節痛の治療には大きく2つの方法があります。手術による「外科的治療」もしくはメスを用いない「保存療法」が存在します。痛みの場所や症状により、治療方法も分かれますが、股関節痛の原因の鑑別こそ最も難解な作業かも知れません。

ある股関節専門医の先生によれば、股関節痛の原因には「骨折」「筋損傷」「腱」「関節炎」などがあり、最近では、股関節「唇損傷」も痛みを引き起こす要因として考えられています。
股関節唇損傷の鑑別診断. Sportsmedicine 138:2-8, 2012

さらに股関節痛の原因箇所がどこであれ、臨床症状が非常に類似していること、また、画像所見とは必ずしも一致しないことを指摘し一部の専門家の間でもリスクを考慮し外科治療を行う前の保存療法の実践を呼び掛けています。

アメリカのワシントン大学からの報告では、保存療法なら44%の確率で症状の改善が期待できると述べられています。
Clinical Outcomes Analysis of Conservative and Surgical Treatment of Patients
With Clinical Indications of Preathritic, intra-articular Hip Disorders: Vol4, 479-487 2012

こうした現状を踏まえると股関節痛があっても、または、レントゲン上の異常が確認されても、まずは、保存療法でどこまで改善の可能性があるのかを検証する。それでも痛みの軽減がなく満足が得られなければ、手術を考える。こうした診方も必要でしょう。手術後の方も多くみえますが、口を揃えておっしゃるのは「こういう方法があるのなら、手術前にやっておきたかった。」こうした声はできるだけ少なくしていきたいですね。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
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