[研究論文] 臼蓋形成不全への保存療法の効果
[研究論文] 臼蓋形成不全への保存療法の効果
医学的にも「関節の隙間、軟骨がある無しという事実だけでは正確に痛みの影響を反映できない」との意見が聞かれます。
関節裂隙狭小化と関連するQOL尺度. Hip Joint 39:394-397, 2013

保存療法を継続中の方、またこれから始めようと思っている方へは、受診する際の重要なポイントでもあります。

保存療法の位置付けも医師の考え方や医療機関の体質によって様々であり、積極的に保存療法を受け入れている病院では、一定の成果を報告しその特殊性を述べています。

ある病院の治療方針は非常にユニーク。変形性股関節症の治療には、一般に、手術と保存療法がありますが、外来初診でみえた進行期・末期変形性股関節症患者さんに対し、
全例に保存療法を説明し、同意が得られなかった患者さんにのみ手術を施行しているようです。

今回の調査では20例中13例で、保存療法による症状の改善が認められ、レントゲン画像を基本に経過をみていくと(約1年~5年5か月)、医学的には関節症が進行しているにも関わらず、痛みや運動機能が改善している例が報告されています。骨は進行していても、痛みが改善されることもあるのです。
若年者の進行期・末期股関節症に対する保存療法 関節外科, Vol30 No.9 42-48,2011

2010年の福岡での第37回股関節学会の際には、今でも鮮明に覚えていますが、ある大学病院の著名な先生がこうした改善の様子を「自然修復」と表現されていました。つまりは、一時の骨の変化だけを診て手術の必要性を判断するのは、時期尚早であり、変形性股関節症の治療においては、継続的な関わりが何より重要であることが示唆されたように思われます。

こちらの方も臼蓋形成不全。痛みを抱えた当初はご覧のような画像所見です。

▲被りが浅く、骨の状態も不明瞭です。


▲5年経った今では骨の修復が完了し、臼蓋形成不全ではなくなっています。


ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
----------------------------------------------------------------------

ginzaplus

住所:東京都中央区銀座4丁目8−14

陽光銀座ビル5F

電話番号:03-6228-6058

----------------------------------------------------------------------