「大腿骨の骨頭」と「骨盤」との関係を股関節といいます。
大腿骨と骨盤はちょうど兄弟のような関係です。常によい関係であってほしいのです。どちらかの運動が障害されても身体に影響を及ぼします。兄弟関係に亀裂が走ると、痛みや筋肉のコリとなって知らせてくれます。
皆さんが股関節に違和感を感じて病院や整体へ行くと、ベッドに横になり股関節の動きを確認しますね。
「骨盤に対する大腿骨の動き」を診ているのです。しかし、人間は常に重力に抗して活動をしていますので、特に重要となるのは「大腿骨に対する骨盤の動き」だとも思うのです。
これは立っているとき、歩いているときでないと評価ができません。
客観的な数値で評価できないので、この動きを評価してくれるところは少ないと思います。「股関節痛」と聞いただけで、どうしても股関節に目が行きがちですが、実は骨盤の機能もポイントです。
立っているときは、足は地面に固定されています。
大腿骨の上に骨盤が乗っています。通常は足が地面に着いている時は、大腿骨の骨頭の上を骨盤が滑ってきます。
たとえば、電車で立っている時には、大腿骨の骨頭上を骨盤が上下左右に移動しながらバランスをとります。痛みを伴う方の多くが、このような滑らかな骨盤の運動が制限されています。
実際に触診すると、骨盤の動きに関わる筋肉の強い緊張やコリがみられます。変形性股関節症の方の跛行の原因は、まさにこの兄弟関係の親和性の無さ、です。仲良くしましょう。仲良くするための秘訣もお教えします。
佐藤正裕(理学療法士)