歩き方の中に問題の多くが集約されています。
運動感覚の鋭い方の中には「こういう感じで歩くように心掛けてみて下さい」との指導だけで、後日現在の症状が改善された報告を受けます。
先日みえた方は「痛みがあるから跛行するんじゃなくて、跛行するから痛くなるんです」といってご自身を分析されています。
普段の姿勢や歩き方が現在の痛みを引き起こしているなど想像しにくいかも知れませんが、こうした基本事項が実はとても大切だと思うのです。
最近若い方の歩き方をみていても非常に気になるのが、X脚のような姿勢・歩き方をしている方たちです。自覚がない方も多いことでしょう。
2009年のMedical Clinics of North Americaの中では、
▲The Management of Osteoarthritis: An Overview and Call to Appropriate Conservative Treatment
「変形性関節症の管理。適切な保存療法」というタイトルのもと注意すべきポイントがあげられています。その中でもX脚パターンにも言及されており、場合によっては装具が必要とまで記されています。
別の報告では1994年Rayらは、X脚パターンの人たちと健常者を集め、筋力の発揮のメカニズムを研究したところ、やはり、ここにも大きな相違があることが報告されています。
▲Journal of Electromyography and Kinesiology
人間の身体には筋力を発揮しやすい関節の位置や角度が存在します。
こうしたことも考慮しながら、関節症の予防にも役立てていただきたいですね。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)