[研究論文] 血液検査にも注目 ALP
[研究論文] 血液検査にも注目 ALP
ALPとは(alkaline phosphatase アルカリホスファターゼ)逸脱酵素の一種です。病院で血液検査をしたときの結果用紙に表示されていますね。

ALPの上昇は一般的には「肝機能障害」の数値として扱われることが多いですが、ALPは、肝臓以外にも骨にも多く分布しているため、この一部が血液中に流れ出ると、高値を示すことがあります。

例えば、変形性関節症や骨折をした場合、骨は元の形に戻ろうとして修復活動が行われます。このときに骨の中にある細胞が活性化されることでALPの合成亢進が行われ、血中への放出されることでALPの数値が高くなることがあります。

また免疫学的には2004年のDanielの報告の中で、

Immunohistochemical and immunological studies of OA bone tissues have
previously shown abnormal levels of alkaline phosphatase
「変形性関節症の患者さんでは、血液中のALPが異常な高い値を示すことがある」ことを報告しています。

さらに
the differences in osteocalcin and alkaline phosphatase between normal
and OA cells would strongly indicate that there is an abnormal bone cell
behavior in OA osteoblasts.
「正常の人と変形性関節症とを比較検証した結果、変形性関節症患者さんでは、骨を修復しようとして働く骨の細胞(=骨芽細胞)の影響を受け、化学反応が起こることでALPの値が高値を示す」ことを説明しています。

変形性股関節症の方でALPが高い数値を示す方は多いと思われます。ただ、おそらく高値を示す「時期」があるのではないかと考えています。骨が「元に戻ろう」と活動をしている最中は特に高い値を示すのではないか、とこれは私の考えではありますが。今後も研究を重ねていきたいと思います。

▲Osteoarthritis and Cartilage Volume 12, Supplement 1, 2004, Pages 34-38


ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
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