変形性股関節症とは、何らかの要因で関節の間の軟骨がすり減る病気ですが、この原因は未だ定かではありません。
以前どこかの文献で、小児期の運動経験が成人になってからの軟骨の質に影響を与える、との報告を読んでことがありますが、これについてもまだ検証段階といえるでしょう。
2010年のAnneらの報告では、
The pathological development of OA. OA is characterized by a disorganization
of the articular cartilage, edema, chondrocyte apoptosis, cloning, tidemark
undulation, and cartilage loss, however, not necessarily in that order. In
addition, the subchondral bone is thickening, where vascularizations and local
cartilage repair is observed.
ストレスを受けた関節軟骨は、傷ついたり浮腫んだりを繰り返しながら、徐々に失われていくといわれています。ただしかし、人間には弱くなったところを修復する能力が備わっており、
There is a tight relationship between cartilage and bone. As OA develops,
there is an increase in the subchondral bone mass and a loss of cartilage.
軟骨のすり減りに併せ軟骨細胞と骨細胞が反応し合うことで骨硬化(=骨が強くなる)します。つまり、軟骨で関節を保護できなくなってきた分、今度は、骨を強くすることで関節の弱さをカバーしようとするのでしょう。関節の自己治癒力ですね。
その結果が皆さんのレントゲン画像にも現れます。
まだ軟骨の隙間は保てれいますが、骨の縁がうっすら白くなってきていますね。
これは骨硬化といわれる現象で、軟骨の損傷に併せ骨が強く生まれ変わっているのですね。
軟骨はあるのに越したことはないですが、無くても骨がその役割を果たしてくれます。加齢に伴う変化も受け入れながら、今できることを実践していきましょう。
▲Rhumatol Int(2010)30:435-42
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)