理学療法士の「観察力」
「患者さんひとりひとりをしっかり診なさい。それがマサ君にとってのトレーニングになるんだから。」

順天堂時代に指導にあたってくれた先輩理学療法士の言葉です。ちなみに「マサ君」とは、当時30名近くいたリハビリ室に3人も「佐藤」がいましたから区別するために呼ばれていた愛称です。言葉をかけられた瞬間は、まだまだ自分の患者さんに対する分析力の未熟さを実感するのと同時に悔しさがありました。このような気持ちを持たせてくれた順天堂での経験は、理学療法士として最高のスタートであったと思っています。枠にとらわれない症状に対する診方、アプローチ方法は、順天堂系列病院が最先端であると誇りをもっています。ここでの経験がなかったら今こうして股関節を専門で診ようとなど考えもしなかったであろうし、ましてやこれまでほとんど着手されていない分野「股関節痛に対する歩行」への理解を深めようとなど思わなかったでしょう。

「股関節痛」という大きな枠組みで捉えた中でも、皆さんの症状が異なれば、それぞれ取り組まなければならない課題もそれぞれ変化することは当然のことで、

1. しっかり筋肉を緩めなる必要がある人
2.筋肉の働き(=歩き方)を学習する必要がある人
3.1と2を同時に進める必要がある人
4.外科的治療が必要な人(痛みがシビアな場合)

段階に合わせた治療の提案のタイミングが必要であることも、様々な方が改善していく中でわかってきました。

この1~4を回復ステージに合わせて上手に組み合わせいくことは、これまで培われた「観察力」が最も要求される私自身の課題です。毎回毎回少しずつ変化する患者さんの動き方、歩き方の変化を治療者側が見抜けるかどうか。

ここが改善への分かれ道。現在歩ける方なら、症状に合わせた1~3の組み合わせで改善する方は多いはずです。

佐藤正裕(理学療法士)
----------------------------------------------------------------------

ginzaplus

住所:東京都中央区銀座4丁目8−14

陽光銀座ビル5F

電話番号:03-6228-6058

----------------------------------------------------------------------