先日、ご相談いただいた方からの内容です。
担当の先生からは「治ることはなく悪化していくので手術は?」と説明を受けていらっしゃるようです。さて、皆さんならどうされますか?
1. 医師の指示に従い、手術の準備を進める
2. とりあえず、安静にして様子をみる
3. 知人の医療関係者にアドバイスを求める
4. 他の治療法はないか、自分で徹底的に調べてみる
専門医からのアドバイスはインパクトも絶大です。初診の診察内容が股関節の将来を決定付けることさえあります。
変形性股関節症に関する情報も、今やパソコンを叩けば用意に習得できます。ただ、その情報も昔と違って怪し気なものも多く存在します。閲覧数を競ったものや収益を目的としたもの、または広告など。数年前では考えられない状況です。本当の意味での価値ある情報が埋もれはじめています。
変形性股関節症も進行性ではあっても、必ずしも、手術が必要な症状ばかりではありません。この分野での常識です。軟骨や骨が変形しても、痛みなく、動ける方はいらっしゃいます。ただ、こうした方は、医療機関にはかかりませんので、専門の先生でも理解されることが少ないのでしょう。
これは、我が家でも度々話題に上がるテーマですが、世の中どんどん便利になり、なんでも知ったかのような錯覚に陥りますが、物事や現象を、様々な角度から検証することが大切です。
私自身は、日本国内にいても本当の意味での変形性股関節症の知識は学べないと感じ、興味ある研修会や学会があれば、海外であっても積極的に出向くようにしています。そして、変形性股関節症のガイドラインも、誰かに訳されたものではなく、直接オリジナルを見聞きするようにしています。
何年か前に、股関節唇損傷やFAIを扱う勉強会に参加しました。理学療法士や医師たちの集まりでしたが、その中で、ほとんどの先生が手術賛成派にも関わらず、手術は必要ないと真っ向から否定した医師がいらっしゃいました。9割はリハビリでよくなると。今思うと、ものすごい勇気ある行動だなぁと感心しましたが、改めて調べてみると、理学療法士を多く抱えるクリニックの院長先生でした。
昔はインターネットの情報も宝の山でした。今はその宝を探すのすら困難を極めます。パソコンやスマホを眺めているばかりではなく、アタマを柔軟に、そしてフットワークも軽くしておかないと、価値ある治療のチャンスを掴み損ねてしまう可能性さえあるように思われます。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)