変形性股関節症とは、加齢や運動不足、筋力低下や体重増加、姿勢や歩き方、仕事や生活様式の変化、スポーツ活動、履物の影響など、様々な要因が複雑に絡み合い発症させます。生活習慣とも結びつきが強い特徴があります。
好きなバレエから変形性股関節症に至ったり、若い頃に好んで履いていたハイヒールから変形性股関節症と診断されるのは、よくあるストーリーです。
最近メディアでも、股関節の手術の様子が頻繁に取り上げられるようになりました。身近になりつつある人工関節ですが、診断された全てが手術に至ってしまうと、私たちの財源がもたなくなります。本来は手術を必要としない病です。予防可能な病気です。手術が必要な人と、そうでない人とをきちんと選別していかなければなりません。
今年1月から通って下さっている方です。
医療機関では末期なので人工関節しかない、と診断されていますが、自彊術で日頃身体を動かしているせいか、骨の状態の割には非常に動きがよいです。脚長差があっても、比較的まっすぐに歩けますし、可動域も十分、筋力も維持されています。ただ、担当の先生が手術というので、怖くなってセカンドオピニオンでご相談いただきました。
月に1回の施術を重ねること約半年、痛みも改善され、ご本人もこれならば手術は必要ない、と自信がもてるようになりました。
「末期」とはいってもその症状には幅があります。たとえ骨が変形し、軟骨が消失していても、この方のように健康志向が高く、リハビリに熱心な方は、手術が必要ない場合もあります。ただ、日本の保険システムはそこまでの判断は難しいのでしょう。手術はどうしても必要な方にお譲りをし、余力がある方にはぜひご自分の力を試していただきたいと思っております。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)
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