2024年の股関節学会からの報告でもそうでしたが、先行研究からも、ある一定の割合で「中高年」における骨切り手術には、進行のリスクがあることが報告されいます。
手術後、骨がくっつかない、筋肉が働かないことで、人工関節を迫れることがあります。
ご相談いただたいのは、50代の女性です。
ご相談内容です。
「昨年◯月◯日に骨切手術をしました。その後、悪化したと言われ、人工を勧められています。できれば手術はしたくないので、お願いします。手術をしていない左足も、痛みがでることがあるので、いっしょに診ていただきたいです。」
保存施術を開始し計6回、4年後の様子です。
「どうしても、人工だけは入れたくない」
ご本人の強い訴えです。
レントゲン画像からは手術後の影響が確認されます。脚長差まで現れはじめています。
一般の方では想像できないかもしれませんが、手術前には不要であった杖に頼らなければ歩けなくなることがあります。多くの専門医の頭の中にあるのは、骨切り手術で悪化した場合には人工関節です。リハビリの選択肢は無いのでしょう。
ただ、痛みとは骨だけの問題ではありませんから、これ以上進行させないためにも、筋肉だけはしっかり鍛えておきたいところです。筋肉だけは何歳になっても復活できるからです。
遠方であり、頻繁にお越しいただくことが難しかったため、オンライントレーニング(おしりエクボ体操、ウォーキングなど)を中心に継続していただきながら、4年と時間はかかりましたが、何とか、杖なしで歩けるまでに回復しました。手術した側で体重を支えられるようになると、手術していない股関節の痛みも解消されます。ご本人もこの結果には満足して下さっています。
ただ、まだ終わりではありません。今後も引き続き、筋力トレーニングを強化し、歩行量を増やし、旅行まではできるくらいの身体を作っていきたいと計画しています。
ご本人の「人工関節だけは避けたい」、この想いをこれからも精一杯サポートさせていただきます。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)