昨夜8時過ぎ70代の女性の方がタクシーでおみえになりました。
第一声「どうしても手術はしたくないんです」
これまで、都内のクリニックでヒアルロン酸を打ち、中部地方の病院では股関節から髄液を抜いてもらい、その他、民間療法もいろいろ試してきました。しかし、どの治療法も痛みをコントロールするには至りませんでした。
そして「歩き方から見直せば、手術は避けられるかも知れない」との自信を胸に、お孫さんから教えてもらったパソコンを駆使してお越しになられました。
痛みに対する歩き方からのアプローチ。
この方の歩き方や筋肉の緊張の分布を診るとまさに変形性股関節症に典型的なパターン。股関節の骨の状態も比較的良好です。前向きですし、総合的に判断してもよくなるタイプの方です。年齢とこれまでの経過を考慮すると、その回復スピードはやや劣るかも知れませんが、それでも徐々に改善していくでしょう。今後の経過を見守りましょう。
股関節への治療の選択肢は徐々に増えてきています。全てが万能ではなく、どの治療法にも「適応」が存在します。しかし、自分の身体に合った治療法を見つけることができれば、保存的治療でも十分痛みのコントロールは可能だと感じています。
何をどうしたら良いのか。外科的な治療の前に、一緒に考えてみましょう。きっと、その普段の姿勢や歩き方の中に、楽になるヒントがきっと隠れているはずです。
佐藤正裕(理学療法士)
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