ストレッチを科学する
先日施術後に「緩み過ぎて力が入りにくい」と訴えご相談をいただきました。ここが股関節治療の難しいところでもあります。

最近の研究報告では、ある程度このあたりも証明されつつあるようです。

スポーツ医科学系の論文によると、
『運動前のストレッチが運動パフォーマンスに悪影響を及ぼし、その向上に役立つのは定期的なストレッチプログラムである可能性が判明した。』
Clinical Journal of Sport Medicine Sep.-Oct.2004

筋肉を緩めっ放しでは歩きにくくなる?負担を招いている可能性がある?とも考えられます。歩くのに支障がない程度の筋肉の緊張は必要です。ここでは、緩めたあとに必ず刺激を入れます。筋収縮をもう一度促すのです。それにより関節を支える筋肉を育ててくれます。

アメリカのアンドリュース大学州教授の理学療法士Lynn Millar氏は、
『ストレッチが運動前の完全なウォーミングアップではない』ことを指摘しています。

あくまでもリラクゼーションの一種と考えるべきなのでしょうか。

「硬いから伸ばす」という従来のストレッチの考え方には明らかに変化がみられます。1960年代に提唱されて広まったストレッチ。以来、何の疑いもなく広まってきましたから今後この概念そのものが覆るのも、時間の問題かも知れません。

佐藤正裕(理学療法士)
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