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変形性股関節症 末期にも幅がある

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変形性股関節症 末期にも幅がある

変形性股関節症も「末期」まで辿り着ければもう安心です。なんて書いてしまうと不思議がられるかも知れませんが、あながち間違いではないようです。ただその間も、またそれ以降も股関節の可動域を維持する、筋力を落とさぬ努力、これだけは必然です。この点さえおさえられれば、一生未手術も夢ではないでしょう。なかには、急激に痛みが増し、一気に進行する例も実際には存在します。末期との宣告が、本当に手術が必要なものなのかどうか、ぜひ様々な可能性を知る専門家に相談してみましょう。

さて、「私は末期なんです。」「どこの病院へ行っても手術が必要だと言われました。」といった方が相談にみえると正直ワクワクします。表現が適切ではないかも知れませんが、整形外科的には手術が必要と判断されても、理学療法士の目からみれば、まだ時期尚早といったことが頻繁にあるのです。身体は、どんな刺激を待ち望んでいるのだろう、何がきっかけで好転するのか、まさに理学療法士としては、これまでの経験が総動員される瞬間でもあります。

さて、70代の女性です。変形性股関節症の末期、レントゲン上には骨嚢胞、骨に穴が空いた状況が確認され、筋力低下が著明です。
保存療法を開始され約半年、日常動作時の痛みはほぼ解消され、トレッドミルでもスタスタ軽やかに。唯一の苦手動作はしゃがみ動作、現在は動作獲得へ向けリハビリ中です。改善へのきっかけとなったのは、どんなに痛くても杖を頻用しなかったこと、それと活動量を落とさなかったこと。また脚長差に対して、適切な補高を行えたことなどが、効果の決め手となったかも知れません。

現在では3か月に1回、施術間隔も少しずつあけながら、ご自身でのメンテナンスができるよう自信をつけていただき、今後楽しみなのはレントゲン上の変化。おそらく1年後くらいには(変形は進行するかも知れませんが)骨嚢胞は消失されるでしょう。末期と宣告されると手術しか方法がない、そうお考えの医療者や患者さまが多いことでしょう。
しかし実際には、手術などしなくて満足に近づける生活を送ることも可能です。ご自身が抱える症状が本当に手術が必要かどうか、ぜひ一度ご確認下さい。
ginzaplus 佐藤正裕



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