ブログ

「らしさ」の追求

ブログ検索#関節鏡・内視鏡

「らしさ」の追求

いよいよ今年もカウントダウン、残り2日となりました。ginzaplusは昨日が仕事納め、年内の業務を無事に終了いたしました。今年も一年通ってくださった皆さまに、改めて感謝申し上げます。今年は「3人」の方が手術を決断されました。お一人は、術前リハを希望されお越し下さった方。もうお二人は、おふたりとも専門職、女性です。人前に立ってお仕事をされる方、家事や育児に仕事など、その要因も様々です。それでも、ginzapusで手術を選択される方は、毎年少数派です。現状の生活に到底満足できない、ご自身の役割が全うできていない、そうした場合には手術も一つの選択です。

実際、ほとんどのケースで保存療法で症状の改善は期待できるのですが、保存療法にこだわり過ぎる必要もありません。保存療法には、ある程度の時間が必要です。心のゆとりも必要かも知れません。その上で、普段の日常にも意識を向ける必要があります。家事分担ができない、家族の協力が得られないなど、家庭環境によっては、手術も決して悪い選択ではありません、

ただ大切なことは、手術前に十分に保存療法へ没頭し、その上で決断されるべきでしょう。それならば、手術をしても後悔は少ないはずです。手術をしても必ずしもパーフェクトではなく、術後に違和感、痛み、脚長差など訴える方はいらっしゃいます。あくまでも痛みを取るのがその目的です。残念なのは、保存療法が経過観察であったり、放置療法に終始してしまうことです。保存療法とは、自分自身を律しながら、小さな課題を乗り越えてゆく挑戦の連続なのです。

「らしさ」の追求

問診、皆さんの経過を伺いながら、痛みの背景にあるその人自身を想像します。対象となる方の人生を見つめています。その方を形作るモノとは一体何か。そのかたの生活にとってなくてはならないもの。そのひとを表現する一文字。それが、保存療法により解決可能であれば、保存療法を全面押しします。ところが、前述した要因からその達成が難しいと判断された場合、また、多大なる時間と労力が必要と思われた際には、専門医もご紹介します。
お正月休みにでも、もしお時間がございましたら、ご覧になってみて下さい。プロテニスプレーヤーのアンディ・マレー選手(英国)の人工関節までのドキュメンタリーです。手術までの葛藤が描かれています。理学療法士とアスレチックトレーナー、臨床心理士など保存療法に関わる専門職の働き振りもご確認いただけます。主に海外では、アスリート向けに特殊な人工関節が採用され、診察、手術の様子も映像として残っており、未手術の方でも手術を検討されている方へも参考になる一本でしょう。
大切なこととは、自分「らしさ」を失わない、こと。

保存療法で改善ができれば一番ですが、手術も自分が失われない、自分を表現できるツールとなれば、どれを採っても100%成功です。やりたいこと、興味のあることは、何でも試してみるべきです。人から勧められるものではなく、自分の心から「これだ!」と思うものを貫き通すのです。結果は自ずとついてくるはずです。それぞれに立場、性格、症状がありますから、ご自分の現状と照らし合わせ、メリットやデメリットを検討しながら、最良の手段を決断してゆく過程にこそ、かけがえのない将来への経験や財産になるはずです。

今年最後のブログでした。長文にて失礼いたしました。

今年は、昨年以上にたくさんの記事を書くことができました。たくさんの方にご訪問いただけたおかげです。明日からは日本へも寒波も来るとのことですので、どうか体調管理にだけはくれぐれもお気をつけ下さい。そして来年こそは、今年以上に良い一年にしたいですね。今年一年、本当に、ありがとうございました。
最後にこの映画で一番好きな場面。
アンディの理学療法士への絶大な信頼が表現されていますね。

☆新年早々2021年1 月1日深夜0時よりWEBサイトで来年2月の予約受付を開始いたします。大阪出張の予定もございます。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



最新記事






▼「ブログ」その他のコンテンツ
全カテゴリ 股関節の保存施術 施術事例 お知らせ メデイア プライベート
Copyright © 2004-2024 ginzaplus | 当サイトの全コンテンツは著作権法、関連条約・法律で保護されており、無断での複製・転載・転用を固く禁じます。| 利用規約 | 個人情報保護方針
Web System & Design by R-Crafz