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変形性股関節症 しゃがみ動作と脚長差(きゃくちょうさ)

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変形性股関節症 しゃがみ動作と脚長差(きゃくちょうさ)

更新 2021年02月07日(日)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #保存施術  #脚長差  #骨切り  #股関節の手術  #合併症・後遺症 
今朝は、前回のご質問の続きです。変形性股関節症も長く患ってくると、しゃがみ動作ができない、脚の長さが変わった(脚長差)、などの問題が現れるようになります。この疾患を抱えた皆さんにとっての宿命とも捉えられるかも知れません。ただ、これも最初の情報が肝心で、やらなくなればできなくなりますし、オリジナルの手法に入る前に、ぜひ将来を見据え、しっかりと改善方法を頭で理解し、正しく実践したいただきたいと思っております。
しゃがみ動作で膝への痛みを訴えていらっしゃるようです。大きく原因は2つ考えられます。

一つ目は、まずは「やり方」です。しゃがみ込む際も、立ち上がる際もまずは前傾になっていないか。前屈みが強くなれば、膝への負担は増し、痛みの原因ともなります。腹筋や背筋のバランス、足首の硬さ、足指の筋力などは、いかがでしょうか。まずは、半分しゃがみでも結構ですので、椅子や手すりなどを利用して、お風呂の中で温めながらでも工夫しながら、取り組んでみましょう。

それと、しゃがみ動作に関わる「筋肉」の問題も考えられそうです。変形性股関節症との診断を受けた方は決まって、本でもご紹介した大腿筋膜張筋や大腿直筋がワイヤーのようにパンパンに張ってきます。これらの筋肉の特徴は、膝関節の運動にも作用するということです。そのため、筋肉の柔軟性が損なわれると、膝を深く曲げた際には、距離が足りず、痛みとなって現れます。まずは、しゃがみ動作のやり方の徹底、それと、ポイントを絞った筋肉ほぐしを行ってみましょう。

脚長差への対応ですが、基本的には2~3センチであれば、インソールや補高靴を使用する必要はない、と考えています。その代わりに、必ず立つ歩く際には、本でもご紹介しているように「長い方」に合わせて立つようにしましょう。多少、短い方のかかとが浮いたとしても、ここは我慢。慣れるまではこの姿勢を貫き通しましょう。楽をして、長い方の膝を曲げ立ち始めると、一気に脚長差は進行します。逆に、このパターンを習得できたのならば、姿勢や歩き方は健常者並に改善される可能性もあります。ここは、その後を左右する極めて重要なポイントにもなりますので、一度専門家の指導も仰ぎたいところです。

それと、最後に一点。

補足ですが、「日常生活動作」がきちんと正しく行えているのかどうか、まずはここを確認しておきましょう。これまで難なくできていた動作に問題があれば、症状を進行させるリスク因子ともなります。立つ、歩く、しゃがむ、階段など、当たり前の日常を、丁寧に、そして適切に実践されていれば、筋力低下、可動域の減少、症状の再発は免れます。できないのであれば、何が、どこが問題なのか。このあたりは専門家の視点も含め、改めて問題点を整理し、取り組むべき課題を明確にしておきたいですね。

★ginzaplusのブログでは、頂いたメッセージやコメント、変形性股関節症患者さんの生の声を、記事の中でご紹介させせていただいております。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2021年02月07日(日)
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