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[研究論文] 保存療法の効果 歩行トレーニング

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[研究論文] 保存療法の効果 歩行トレーニング

更新 2013年02月13日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #変形性股関節症  #研究論文  #学会  #歩き方・歩行 
日本では数こそ少ないですが2000年以降、保存療法の効果について言及する論文が上がってきています。

◆変形性股関節症に保存的療法の有用性について
Hip Joint 31 2005
◆変形性股関節症に対する運動療法の中期成績
Hip Joint 29 2003
◆股関節疾患に対する運動療法の位置づけと有用性
関節外科 20 2001

たとえ、痛みが生じ医師が手術を宣告しようとも、もし、御本人が手術に対する抵抗が少しでもあるのならば初期の段階では、十分に有効な介入手段であることが述べられています。最近注目すべきは、保存療法の中身です。かつてのような筋力トレーニング、減量、杖の使用、プール指導などは抜本的に見直され、現在では日常動作を見据えた運動療法が導入され身近なエクササイズとして紹介されるようになりました。

上記に示す"従来の保存療法"も決して効果が無い訳ではないのですが、もう何十年も前に提案された方法です。結果に結びつくまでには時間がかかり、何より個人差が大きいため精力的に保存療法に携わる医療関係者の間からは、疑問の声が沸き上がり、今、改革へ向け、新たな動きが起こり始めています。

◆変形性股関節症に対する歩行バランス法を用いた保存的治療
整形外科と災害外科 61 2012

上記研究の中では、変形性股関節症は日常生活動作でもある「歩行時のバランス」が股関節への負担に及ぼすとの考え下、歩行矯正することで保存的に変形性股関節症の進行を抑え臨床症状の緩和も期待できると報告しています。

99人の変形性股関節症患者さんに3ヶ月間、歩行リハビリを実施したところ、初期の股関節症患者さんでは短期的な臨床症状の改善が得られています。但し、長期的な成績に関しては未だ不透明なところもあり今後の課題です。
ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2013年02月13日(水)
カテゴリ 股関節の保存施術
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