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変形性関節症 健康寿命に警鐘

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変形性関節症 健康寿命に警鐘

更新 2021年02月11日(木)
カテゴリ 股関節の保存施術
ハッシュタグ #人工関節  #股関節の手術  #新型コロナ  #変形性股関節症  #学会 
今週はテレビの取材や企業の方たちと打ち合わせがあったりと、バタバタとした日々を過ごしておりました。今朝は東京は気温も上がり、穏やかですね。コロナももうあと一踏ん張り!がんばりましょう!

さて、今日は趣を一転、私が理学療法士を目指した理由について、少し雑談を交えながら書いてみようと思います。私が、理学療法士を目指した理由は、まず一つには認知度のこと。それと、もう一つは、将来への可能性です。当時の日本には、理学療法士に関係する情報がほとんどなく、physical therapyと入力しては、海外のサイトを通じて、本来の理学療法士の役割、働き方などをチェックしていました。日本では病院でのリハビリというイメージ非常に強いですが、海外では、プロ選手に携わる理学療法士、サーカスに帯同する理学療法士、犬の訓練に関わる理学療法士など、その職域の広さにも驚かされます。

結局は、日本の大学へ進学し、国家資格を取得しましたが、もしもう一人の自分が居たのなら、海外へ留学というのも考えていました。海外は教育、臨床、研究、全ての分野においては日本とは格段に洗練されています。ただ、留学生向けの学費がハンパないほど、ゼロが一桁も二桁も違います。海外にホネを埋める気持ちで永住するのならそれも良いかな、とも思ったのですが、やはり、世界中を旅して感じた、日本ほど安全で便利な国はない(今は色々騒がれていますが...汗)!そんな想いもあり、日本でできる活躍の場を見定め、その実現に向け専念したいと思うようになりました。

その一つの判断材料ともなったのが、下のデータです。これは、日本における変形性関節症の患者数について調べています。1990年から2014年にかけて、関節症の患者さんの数は右肩上がり、激増しています。
ref)厚労省「患者白書」より
https://www.m3.com/clinical/news/659395
約15年で5倍にも膨れ上がっています。理学療法士の対象疾患といえば、脳卒中をはじめとした脳血管障害が有名です。脳血管障害においては、初期における医学的な治療が飛躍的に進歩したことや現代人の生活習慣が改善されたことから、年々減少傾向にあるにも関わらず、変形性関節症においては真逆の傾向を示しています。変形性関節症の世界の標準的な診療ガイドラインを調べると、運動療法を中心とした保存療法が推奨されているにも関わらず、日本では、保険診療の観点から手術が先行されます。そのため、今では日本の各地で人工関節センターの建設ラッシュ!?健康寿命の延伸目的ではあるのでしょうが、それよりも前に何かやるべきことがあるのでは、と思えてしまいます。

海外では、街のあちらこちらで理学療法士がクリニックを構え、ホームドクター的な存在で、関節系の違和感、痛みの改善に力を奮っています。日本もこれが理想です。予防やコンディショニング、スポーツジム、名称やスタイルに拘らず、理学療法士がその重要性を訴え、一生ご自身の脚で歩ける足腰を作り上げるお手伝いをしていく。お節介になってはだめですが、出産、子育て、家事、仕事で疲れ果てた身体をもう一度リセット、整える。理学療法士が培った知識や経験が大いに活かせる分野と感じています。先日の取材のときにも常に頭にあったのは、それぞれの職種における役割です。ここからここまでは理学療法士という立場でお答えできますが、これから先は整形外科医の先生へ。お互いの役割や業務のすみ分けがしっかりできるからこそ、理学療法士の役割が、より明確に浮き彫りになり、さらにニーズが高まるように感じています。
これからの日本の超高齢化社会を支えるのは、理学療法士。元気に歩ける日本人の健康をサポートしていきたいですね。

ginzaplus 佐藤正裕(理学療法士)



更新 2021年02月11日(木)
カテゴリ 股関節の保存施術
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